日教組に見られる「自虐的教育」が幅を利かせると、成長過程での「罪悪感」が後々ま
で自分内で醸成されると、転機のない限り「三つ子の魂」の例えで、その人の言動の
原資になって来る場合がある。
それが常識に合致していれば、そう異質な存在とは感じないが、以下の人物のように
「社会経験」のなさが視野を狭くして、その上「国益」の意味さえ理解出来ない「経験値
のなさ」を露呈すれば、その昔「学生時代の憧れ」から脱却できずに、その言動が日本
国民の「顰蹙を買う」となってくる。
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仙谷氏、会見で中国に敬語を乱発 自覚なき「利敵表現」
軍事情勢 大国に怯む国、大国が怯む国
「中国人民解放軍が日本を侵略なさいました」
日本国民が絶対に使ってはならない「利敵表現」である。ところが、仙谷由人官房長
官(64)は平然と、何ら抵抗感なく、ごく自然に、この種の表現を使いこなしてい
る。沖縄県・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件で、日本政府の予想に反して、中国側
が強硬姿勢を強めてきたことに、あろうことかこう言い放った。9月29日の記者会見
の席上であった。
「中国は司法権の独立、政治・行政と司法の関係が近代化され、随分変わってきてい
ると認識していたが、あまりお変わりになっていなかった」
この発言だけなら、東大出身の弁護士でも語法の間違いぐらいはあるから、問題にな
どしない。だが、船長以外の船員と漁船を中国に戻す際の9月13日にも「14人と船
がお帰りになれば、違った状況が開けてくるのではないか」と表現、中国の姿勢軟化
を予想し結局、はずしている。さらに9月28日には、東シナ海・白樺ガス田付近を航行
中の中国海洋調査船について「周辺にいらっしゃることは確認している」と述べた。
仙谷長官は全体、中国がいかなる国家であるか自覚しているのだろうか。尖閣諸島を
自国領と強弁し、わが国公船(海上保安庁の巡視船)に体当たりしてきただけではな
い。10月15日には、商務省の姚堅報道官から「日本は中国で巨利を得ている。中国
批判は道理に合わないし、その資格すらない」とまで非難されているのだ。菅直人首相
(64)が通貨安競争をめぐり、中韓両国に「責任ある行動をしてもらいたい」と苦言
を呈したことへの反応だったが、日本が主権国家であることを無視した暴言だ。もっと
も、楊潔●(=簾の广を厂に、兼を虎に)外相(60)をして、中国の西太平洋支配に
対する関係国の懸念に触れ「中国は大国である。他は小国である。それが現実だ」と言
い切れる国である。
ノルウェーの気概
しかし「大国」の恫喝を前に、日本のように怯んでばかりの国だけとはかぎらない。
中国は自国の人権活動家・劉暁波(りゅうぎょうは)氏(54)に平和賞授賞を決めた
ノーベル賞委員会が所在するノルウェーを制裁。既に北京入りしていた大臣との会談
や軍・警察の交流事業、幹部官僚17人の訪中、ノルウェー人歌手出演ミュージカルの
中国公演を、次々に中止した。中国外務省の馬朝旭報道局長(47)は「(とりやめは)
理解できるし驚くことではない」と傲岸不遜な態度。「中国内での犯罪行為を助けてい
るに等しく、司法権の侵害だ」とも放言した。
これに対し、ノルウェーのヨーナス・ガール・ストーレ外相(50)は「中国との幅
広く良好な関係を望んでいるが、先週からの中国側の対応は遺憾。両国関係に影響
を与える対応をしたことに、中国は責任を持たねばならない」と駐オスロ中国大使に伝
えている。さらに、劉氏釈放や妻の行動制限解除まで求めた。
何しろ、第2次世界大戦中の1940年4月、ドイツによるノルウェーとデンマーク
へ侵攻時、ノルウェー軍は圧倒的に優勢な独海軍がフィヨルド内に侵入するや、海軍
要塞からの旧式砲で応戦する度胸を示している。初弾が独重巡洋艦(1万4050トン)
に命中。その後、独軍に存在を知られなかった島の基地から陸上発射型魚雷による
攻撃などを続行し、これを撃沈したのだ。最終的には、ドイツに占領されるが、軍は王
室とともに英国へ逃れ継戦し、44年6月にはノルマンディー上陸作戦に参加する気概
を見せた。
蔑まれた日本の姿
ノルウェーの隣国スウェーデンも毅然とした態度で国際社会の称賛を集めた。冷戦中
の81年10月、領海侵犯した軍事超大国ソ連の潜水艦U137に向け爆雷を投下し、座
礁せしめた。周囲を魚雷艇や掃海艇で包囲し、解放したのは11月6日になってから
だった。しかも、気迫に圧倒されたソ連海軍はスウェーデンに「詫び」を入れ、艦長へ
の事情聴取と乗り込み調査を約束した、ともいわれる。
漁船衝突事件を受け、中国のポータルサイトの掲示板に「日本は弱い者をいじめ、強
い者を恐れることを事実が証明した」と書き込まれ、韓国メディアには、日本は「白
旗」を揚げ「降伏宣言で幕を降ろした」と蔑まれたわが国の姿とは対照的だ。
ところで、鳩山由紀夫前首相(63)は、漁船事件に関して「私だったら事件直後に
この問題をどうするべきか、温家宝首相と腹を割って話し合えた」と、菅首相の対応を
批判した。鳩山氏の“外交実績”からは大口としか思えないが、一つだけ確信できるこ
とがある。例のねとっとした口調で、仙谷長官以上に違和感丸出しの「ばか丁寧語」
を、温首相を前に駆使することは間違いあるまい。
(九州総局長 野口裕之)
(以上)
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/101108/stt1011080911002-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/101108/stt1011080911002-n2.htm
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/101108/stt1011080911002-n3.htm
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弁護士を「先生」と呼び崇める。その風潮の上にふんぞり返れば「実体験」のない頭
での考えがすべてになれば、そこに生きる人の心情は理解出来るものではない。
「頭脳での思考法と、実感との乖離」を経験値のなさが、独りよがりの協調性欠落へ
と推し進めてしまい、自分の国のあり方にさえ「曖昧模糊」な態度しか取れず、しかし
相手に対しては「配慮・譲歩」を容易くしてしまう傾向が強く出てくる。
そこには「経験値のなさ」が、人間の器をとても小さくしてしまうものである。
大会社にいる人間が錯覚する自分の器と、他人が見る器に差異があるのを気付かな
いにも似て、「錯覚を過信」すると、上のような批判も浴びることになり、対応のまずさ
を他に転嫁するという愚行も横行してしまう・・・。
それとは逆に小さくとも経験値の豊富さが臨機応変に使えるのが中小企業の底力と
なって「窮地からの脱出」に知恵を絞れるものである。
それが大きくなれば、多国間の「紛争」、戦争となって来るのだが自分の範囲では理
不尽でも、大国論理からすれば「正当な行為」を受け入れろの圧力となる。
そこで問われるのは、「その国の国民の矜持」となって、恫喝に屈せずに「毅然とした」
国、国民、人間として通すことが、ひいては「国益」を守り、国を守る礎となる。
と、上の記事は「北欧の小国」の毅然とした態度との比較として「柳腰外交」という「女の
腐った態度」に憤ったからの批判であろう。
映画の中にも、そんな小国の心意気を披瀝して清々しいのが「バトル・オブ・リガ」という
バルト三国の小国「ラトビア」のロシアからの独立の諍いの史実を再現している。
http://www.youtube.com/watch?v=ZnQN2znzofA
「バトル・オブ・リガ」 〇七年製作
ラトビア映画とはいっても、作り方はアメリカ風の映像で、なかなかに金の掛かった
ストレスなく見られる映画ではあった。
寡黙な男の「独立」に対する姿勢に、それまでの「属国根性」の市民達も影響を受け
て、萎える心を奮い立たせて・・・。
ただ某大国の思惑も絡んでいてと、小国の立場の悲哀が良く出ている。
戦闘場面もそれなりの出来だし、第一次大戦後の雰囲気も考証がなされているよう
で、翻弄される陸続きの小国の都市の象徴的な橋の攻防は、見ごたえがあった。
バルト海に面する小国ラトビアの独立に携わる者たちの「愛国心」のありかはどこか
となれば、生まれ育った地と、顔見知りと民族の血のなせる業となりそう。
そして大国の論理に翻弄されるのは、どこの地でも同じを理解させてくれる。
そしてなによりなラトビアの女性。
ピンクの桃祭りとか何とかのものだったような記憶があるが、白とピンク華やかさ
はじかに見れば、より華やかさは実感出来るかも・・・。
と、先人の苦労の末の今の姿だと思うと、独立に賭けた先人の姿はより神々しい。
http://www.youtube.com/watch?v=ngGzNGilrOw
「バルト大攻防戦」 〇二年製作
彼らの使命はただ一つ、南部の要衝“タルトゥ”を奪還せよ!
雪原の非情戦線を壮大なスケールで描く感動・戦争アクション巨編!
あおり宣伝の極致の、しょぼい戦いの「大攻防戦」に、またまた「騙された」と
なったエストニア独立に賭ける志願兵の物語・・・。
という設定だから、とても大攻防など望めるはずもなく、原っぱでの小隊程度の
やりあい・・・。
比重は学生志願兵の青春物語的心の動き、要は志願はしたけど、こんなんやだ
の厭戦もと、あおり宣伝とは裏腹の独立への試練を若者目線だと、いろいろ葛藤
があると、それがまた中途半端だから、見た後はぐったりしてしまう出来の作品。
と、同じパルト三国の独立物語だが、本格的に作ったものと、低予算でそれなり
にしたかった作品とでは、あまり身近でない国の物語も、単に映画的価値は本格
的な作りに軍配は上がりそうである。
と、まぁ、小国とはいえ「独立独歩」は国民の願いだろうが、そこから選ばれる議員
が「気概のない者たち」だと、産経新聞の記事と同じく「憤懣やるかたない」気持ち
に陥ってしまうのは、当然ではないだろうか・・・。
- バトル・オブ・リガ [DVD]/ジャニス・レイニス,エリータ・クラヴィーナ,アルトゥールス・スクラスティンス
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- Amazon.co.jp といったところで、またのお越しを・・・。