ゆるゆる中年「ワイルド・ホッグス」団塊ボーイズ | 流浪の民の囁き

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映画を通した過去・現在・未来について、なぐり書き

テレビのコメンテーターという「物言い芸人」には、局の報道姿勢に機敏に反応
してその思惑に沿った言葉を選び、したり顔で自分だったら出来そうもないこと
でもさらりと言ってのけ、一応文化人みたいな態度をとる人々がいる。
もちろん実践出来る能力もないからこそ、評論家という「口先男・女」で禄を食
むわけだが、そういった人々が取り分け「世に憚る」から、若者達も夢を見るの
を止めていく・・・。

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★「植民地に対する言い方みたい」 米国防相発言に鳥越反発

・<テレビウォッチ>来日したアメリカのゲーツ国防長官が昨日10月20日、
岡田外相と会談した。その時に、普天間飛行場の移設問題は既定方針通りに
頼みますよ的なことをゲーツから言い渡された由。
コメンテイターの鳥越俊太郎は、会談をこう見たという。岡田外相は、政権
が変われば政策も変わる、ちょっと考えさせてくれと、「当たり前のことを
言ってるだけ」。対して、ゲーツのほうは不遜である。「宗主国が植民地に
対してモノ言ってるみたいに、『当然だろ』と要求してくる。
 ちょっと腹立たしいね」
他のコメンテイターからも友愛政権に脱・アメリカの推進を求める声が相次
いだ。「民主党は選挙前は少なくとも県外(移設)、最終的には国外と言っ
てたんだから、初志貫徹してほしい」と森永卓郎。「日米地位協定のような
不平等条約の見直しも、どんどん前に進めて」と三反園訓・テレビ朝日コメ
ンテイター。
「対アメリカ」のこととなると、まるでハトがタカにでもなったように豹変
する人が少なくないようだ。

 http://www.j-cast.com/tv/2009/10/21052144.html

菅国家戦略相は11日、テレビ朝日の番組で、緊急雇用対策の一環として、
職業あっせん、住居の確保、生活保護の手続きなど、複数の制度申請をハ
ローワークで行えるようにする「ワンストップサービス」を導入することを表明した。
戦略相は「国の政策としてやるために準備を進めている」と明言、
当面は県庁所在地や政令指定都市で実施する方向だ。
また、「研修や実習を受けた人が介護施設でそのまま
正職員として働けるようにすることも考えている」とも述べた。

(2009年10月11日18時48分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20091011-OYT1T00547.htm

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もう老害といっていい、団塊以前の年齢は「表舞台」から退いて貰いたいものである。
口先ばかり達者で、なんら具体策は示せない上に、浅い知識でのたまう「素っ頓狂」な
発想では、国家観もあったものではない。
こういう人たちは、一度旅に出て「世間を見直し」た方が、その後の残り少ない人生を
充実したすごせると思うが・・・。
そんな人にお勧めの「ゆるきゃらオンパレード」が、下の映画である。

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http://www.youtube.com/watch?v=zSvwmgWCJ2s

「ワイルドホッグズ 団塊ボーイズ」 〇八年公開作

アメリカ、オハイオ・シンシナティーに暮らす四人の中年同級生が、一人の実業家の事業
失敗に「やけくそ」で提案する「旅」の誘いに、それぞれ煮詰まっていた三人が賛同し、
旅立つ・・・。
趣向の変わったロードムービーで、バイクに跨った西海岸を目指す物語。
この主人公たちのキャラが、それこそゆるゆるものでコメデイー狙いの笑いが古臭く、
笑えぬまま、色々な出来事が旅先で起こる・・・、そのほとんどがオチが先に分かるもの
ばかりと・・・。

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バイクはアメリカらしくハーレーで、バイク好きにはそれなりの楽しみ方で見ていられる。
まぁ、時代的にはあの「イージーライダー」同様、馬の変わりがバイクというだけのもので
キャラはそれぞれ際立たせているのだが、如何せんメリハリはなく「会話」も陳腐で、三十年
前あたりに公開されれば、それなりに笑いが巻き起こる・・・。
もっともアメリカではそれなりにヒットしたらしいから、あちらは単純な人も多いんだろう。

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この画像、ガス欠でバイクを押す場面だが、ガス・スタンドで「次、行ってみよう」の一言で
給油を中断した後、そしてやっとたどり着いた町は「ヘルス・エンジェルス」みたいな連中に
苦しめられているところ。
そこですったもんだで、一人は恋に落ちてとか、駄目中年が奮闘してヒーローとなり、心配した
家族とも「分かり合える」とか、そして晴れ晴れと西海岸・・・。
で、暴走族の親玉の父が、「イージー・ライダー」ってオチも、簡単に予想が出来て、あれまって
な「ぐだぐた」感が、諦めに似た笑いになった。
音楽はオールマン・ブラザースとかボー・ディトリーとかクリーデンスとか、それなりにドライブ
感のあるものを、そして西海岸で「グット・バイブレーション」と相成って、これも予想通りの
選曲で、ストレスなく見られるが、ただそれだけ・・・。
ロードムービーとしては異色といえる、ほとんどのものは大概、人生の重みとか生き方の教示とか
それなりのテーマを出来事に込めて、最終的に軽い感動を与えるものだが、これには中年の「緩い
性格」、まぁ邦題に「団塊ボーイズ」を付けたのは余計だったが、内容的には邦題をつけたことで
許される「緩さ」になっている。
というか、今はリタイヤの時期に来る「団塊世代」が、若者にとっては批判の的を鑑みれば、重い
テーマにしてみても、面白かったかも・・・。

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「団塊世代」とは日本でのベビー・ブーム、四十七年から四十九年生まれをいうらしい。
するとこの前「亡くなった」加藤和彦も丁度、年代になることになる。
そして「うつ病」と、それのアンチ・テーゼとして「笑って暮らせ」の「野生の豚君達」
は、以前の「気楽に行こうよ俺達は、何にもないけどなんとかなるさ」なんだろう。
ただ、この映画の舞台がオハイオで大学の同窓となると、まったく別のことが浮かんできた。
それを引きずる人もいそうだと思うのだが、映画には見事に時代背景は無視された。



「オハイオ」 ニール・ヤング

これは七十年、オハイオの大学での「ベトナム反戦デモ」で治安維持のため駆り出された
州兵によって四人の犠牲者を出した事件に憤りを感じたカナダ生まれの「ニール・ヤング」
が作った政権に対する批判を込めて作った歌である。
今となっては「そんなこともあったねぇ」で、バイクによる流浪をする中年ってことか。
と、舞台が舞台なので、とっても映画を貶してみた・・・。
もっとも出ているジョン・トラボルタが「サイエントロジー」ってのも、加味してるけど
あの金星かあちゃんと宇宙人が、それとなく信奉する「カルト」である。

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まぁ、それでも「相田みつを」の書にある「文章」には、人事ではないけど・・・。

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Amazon.co.jp           といったところで、またのお越しを・・・。