またまた我等が「へたれリーダー」は余計なことを口走り、それについての相手側に言質
をとられて、その場になった時、「忘れました」では済まされない国益無視にも程がある。
それが「くじら肉嫌い」という個人的嗜好を述べてしまうという、小学校の学級委員並みの
神経しか持ち合わせていない・・・。
誰も「絶滅させるため」捕鯨している訳でもない・・・。
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鳩山由紀夫首相が、反捕鯨国として知られるオランダのバルケネンデ首相との会談で、
日本の捕鯨問題に絡み、「私はクジラ肉は大嫌いだ」と発言していたことが30日、分
かった。調査捕鯨活動を直接否定したわけではないが、再び活発化しつつある世界的
な反捕鯨の動きを後押ししかねない危うさをはらんでいる。
鳩山首相は26日、首相官邸でバルケネンデ首相と会談した際、米環境保護団体「シ
ー・シェパード」がオランダ船籍の抗議船を使い、日本の調査捕鯨船の活動を妨害し
ていることについて「旗国としてしっかり対処してほしい」と要請。
捕鯨に関する両国の考え方の相違に言及しながらも「クジラ肉は大嫌いだ」と強調した。
関係者は「首相は相手の考えに合わせて共感を示そうとした」と説明するが、鳩山首相
は民主党幹事長時代の昨年6月、やはり反捕鯨国であるオーストラリアのスミス外相と
会談した際も「実は今朝、家内(幸夫人)の手料理にクジラが出た。
私はクジラを食べない主義なので拒否した」と述べている。
地元の北海道苫小牧市や室蘭市などでホエールウオッチングを観光資源とする動きが
あることにも配慮しているようだ。
日本は世界でも例をみない多種多様なクジラ料理と文化を有しているが、捕鯨制限・
禁止の潮流の中でその消失が危惧(きぐ)されている。
今年は和歌山県太地町のイルカ漁を批判したドキュメンタリー映画「The Cove(入り
江)」が米サンダンス映画祭で観客賞を受賞し、世界的に反捕鯨の動きが活発化しつつ
あることもあり、政府内からも「捕鯨国、日本の首相として甚だ軽率だ」との声が上がっ
ている。
10月30日23時28分配信 産経新聞 鳩山首相、反捕鯨後押し?
蘭首相に「クジラ肉大嫌い!」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091030-00000647-san-pol
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反捕鯨でひそかに後押ししている国の代表に対して、捕鯨を行っている現状を憂慮
しながら、個人的嗜好を述べても、相手は裏読みとともに「外交手腕」のなさを見抜き
軽くあしらう、そしてその言質が捕鯨委員会で問題として取り上げられる。
と、「国民の生活が第一」が、絵空事で思慮に欠けリーダー資質に重大な欠陥を抱えて
いる人物と見えてきてしまう。
そこで思い出すのが軍人のエゴか、はたまた交戦の掟が通用するかの軍事裁判を扱った
「英雄の条件」である。
邦題では「英雄」となんか正義のありかを公言しているようだが、原題の「交戦の掟」の方が
この映画の表面上の言い回しと、軍人という職業の狭間の「苛立ち」が鮮明になり、果たし
てリーダーに求められるのはエゴか、正義か・・・。
http://www.youtube.com/watch?v=CKPy_n1Dc68
「英雄の条件」 〇〇年公開作
イエメンでのアメリカ大使館がデモ隊に包囲され、大使の救出に
狩り出された海兵隊の一個中隊の「民衆虐殺」の有り様が社会的に
違法であり、それの弾劾裁判に被告として立たされた隊長・・・。
それを弁護するベトナムでの戦友の男と、法廷劇で二人の個性的
俳優がセットされ、糾弾される隊長の「武器を持たない民衆」に対す
る攻撃・・・。
と、表立っては戦闘の正義に対して、そして大使を始め一般高官と
命令を下された軍人の心構えの違い・・・。
根は深い問題をあっさり言ってしまえば、アメリカ流の「正義」は絶対
でアラブの民衆は野蛮、不条理な理屈のアメリカには反吐が出る。
と、なって感想文はお仕舞いになるものだが、ここで対立する考え方
に、攻撃を仕掛けられた軍隊とテロとの戦いにおいて平時の理屈が
成り立たないという側面があること。
「死ぬかもしれない」と悟った時、人はパニックになったり、はたまた
悟りを開いたようにじっとしたりとさまざまである。
これと「ブラック・ホークダウン」のアラブ人の描き方は似ていて、そこ
らに引っかかる人は多く、アメリカの正義何するものぞ、ただ野蛮な
人殺し・・・。
だが、こと軍人となった時、命を下した隊長には今の偏向教育を受け
た日本人には奇異に感じる「国旗死守」という誇りも同時に与えられ、
結果的にそれを死守して大使に渡し、大使は姑息にもな行動も・・・。
この映画のストーリーには少々無理もあり、いい加減強引にアメリカ
の正義を強弁するきらいはあるが、ただこの論法は「外交手腕」に置き
換える時、自国のエゴと映ろうとも「国益」を鑑みた時、その決断はしな
くてはならない場合もありそう・・・。
だけにリーダーに求められるのは、自国のエゴを多少振りかざしても
国民からは受け入れられるものは、理不尽であろうが「遂行」しなくては
ならない場合も出てくる・・・。
それによって断罪されたとして、選択の善し悪しは「国民の負託」を重
んじるかにあろう。もっとも言葉遊びで使っている日本のリーダーには
とてもではないが、その重たい決断は出来そうもなく、とんと「英雄」は
似合わないが・・・。
- 英雄の条件 <DVD版>
- ¥3,480
- Amazon.co.jp といったとろこで、またのお越しを・・・。