日本語吹き替えが面白さを倍化させる「ミスター・ブー」 | 流浪の民の囁き

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映画を通した過去・現在・未来について、なぐり書き

外国映画において、字幕で内容を知るのになれると、といっても大概英語のやつだが、

それ以外の言語の場合、たとえばお笑いも態度とかナンセンスな動きであれば、タイム・ラグ

が生じることもなく、なんとか映画の雰囲気もある程度は満喫出来るのだが、それが言葉と

なると、字幕を読んだ後でないと笑えないことになって、今度は字幕に真剣になり、動きを見

逃すなんてこともある。

そこにこの頃は当たり前になった翻訳された吹き替え版が登場となると、こちらの方が良い場

合が多々増えてきている・・・。

そんなものに公開作よりは、テレビ公開時の吹き替え版の方が笑えるコメディ映画があった。



流浪の民の囁き-ミスターブー

http://www.youtube.com/watch?v=i-qrXWDvuKU

「ミスター・ブー」 七十六年公開作


この香港映画もあざとい動きと、使い古されたギャグ満載のコメディ映画だが、

中国語で聞き、字幕で文字を読むと「どこが面白い?」と、タイム・ラグのせいで

少々、こんどは中国語が鼻について、いつしか「飽きる」となって、寝てしまう。

この映画も実際、筋は覚えていない。

それがテレビ放映され、吹き替えにあの「広川太一郎」の脱線吹き替えにすれば

あざとい演技も素直に笑えて来る・・・。

それにしても言葉の速射砲なみな内容とかけ離れていようと、お笑いに持っていく

話術の見事さは、香港の笑いの古さを、あたらしい魅力に変えてくれる。

こういった吹き替えだと、よりその作品が魅力的になり、声の主と俳優が合致して

キャラクターが違ってきてしまう。

それだけ吹き替えの魅力があった・・・。

だけに惜しまれるが、先達の活躍が声優というものに光を与えたし、より吹き替え

版の普及に尽力した・・・。今では映画もテレビ映画も、吹き替えが常識になり、字幕

は敬遠されると、逆転したようだが、ここらにもこういった魅力ある声優の活躍が・・・。



流浪の民の囁き-booin


http://www.youtube.com/watch?v=nWRv_-cAhc0&feature=related

「ミスター・ブー、インベーダー作戦」 七十九年公開作

流浪の民の囁き-boo


http://www.youtube.com/watch?v=QsXZPQWkK5Y&feature=related

「ミスター・ブー ギャンブル大将」

http://www.youtube.com/watch?v=I8VEp5SDrdw&feature=related


と、映画のプレビューはなく、声優の功績をしのぶエントリーになった。

マイケル・ホイ/Mr.BOO!ミスター・ブー! デジタル・リマスター版
¥1,800                                 といったところで、またのお越しを・・・。