アルバトロスの騙しのテクニックには、見終わった後ふつふつと笑いと溜息が
出てくる・・・。
煽り文句のパッケージと、画像の旨さにころりと・・・。
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何故、誰もいないジャングルに罠が仕掛けられているのか?
何故、沖を行く船は彼らに気づかないのか?
墜落したセスナ機の残骸は、何を語っているのか?
そしてどうすれば、この島を脱出できるのか?
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パッケージ裏の文句を読めば、アドベンチャーともしかしたら、失われた孤島
のタイトルからして、巨大な何かが襲い、それからどのように逃げたすか・・・。
だが「私は騙された・・・」が、後に残る映画「ロストアイランド」
勿論だと思うが、よーつべには投稿されていなかった作品。
ドイツ映画らしいのだが、そのドイツ人家族がカリブ海への休暇を愉しむという設定で、
カリブ海といえば「海賊」と相成り、クルーズを満喫?する前に、その船の船長のお仲間が
バクチのかたに船を分捕ってしまい、哀れバカンス気分のドイツ人家族は、ゴムボートで
大海原に放り出されてしまう。
その家族も、父親は亡くなり、母親の恋人と娘と息子と結束が今一というか、家族としての
まとまりはない。これまでが本編へのプロローグなら、これからこの結束のない家族はどう
なって行くのだろうと、ほんの少し興味も湧き見続けていられる。
そこに案の定の自然の猛威が襲い掛かり、ゴムボートは波間を激しく揺られ、そして全員が
気を失って、流れ着いた先が「ロスト・アイランド」、ここらまで来ると、これから先は「まずは
この未知な島にたどり着いた、なぜか一緒に浜辺に打ち上げられているのは考えないで、
この島が怪獣の住処で、どんどん襲い掛かり逃げ惑い、さんざ苦労したところに、偶然船が
とか、あの海賊どもがとか、映像の先読みに入ってしまう。
何しろ気付いて島を探検するとなりって、先ずは仕掛けが施された落とし穴があり、「おおっ、
いよいよ、現地人がいる、それに襲われ・・・」ることもなく、息子の機転でそこを回避、すると
飛行機が不時着している場に出くわす。「おおっ、先人にも災難でここに着いた人が・・・」
の姿はなく、その人のボロボロの日記と飛行機機体に加えられた印で、その人は死んでしま
ったと、でサバイバルは何の違和感もなくすんなり受け入れられ、食料を見出してキャンプ気
分へと移って行く・・・。残念ながらパニックは「嵐」だけけであって、ここからはホームドラマの
始まりを予感させる父親になりたい男と娘の確執、そして脱出方法を懸命にひねり出す・・・。
当然、見ているこちらは「イライラ」しだして、怪獣は?、ヘビは?、現地人は?、という素朴で
当初のパニック想定が音を立てて崩れて行くのをじっと我慢しながら、画像に見入るが、これが
延々と島と居間の違いだけで進んで行ってしまう。
ただ息子は結構、頭の切れる男で無線機を風力発電でとアイデアをひねる。
あの船を乗っ取られた船長さんが、海賊から逃げてきて合流するのだが、ここらはジャックかい
の雰囲気がドイツだとこんなかい・・・。と、平々凡々な映像に新味を加えないが、一応ギスギス
に風を吹き込んでくれる。
そして運悪くというか、やっとこさ出てきたヘビに息子が噛まれて、いざ大変・・・。
船長さん、毒消しの方法を知っていて、洞窟のキノコを煎じて与えればとたんに良くなると、父親に
なりたい男は勇んで出かけていく。そこでキノコを見つけ、ついでに海賊の一味と遭遇。
乗っ取られた船も曳航されていて、脱出の方策が出来た。
ここらのアクションは、お笑いでごまかし、一行は海賊を島に残し、無事、クルーズに出発した港に
帰ってきて、船長と機嫌よくお別れを・・・、そして見ている人ともお別れをする・・・。
さて、あのパッケージの煽り文句は、どこに出ていた?
一切、原因はわからず、不仲だった父親になりたい男と娘が、サバイバルを通して家族の一員とし
て心が通じ合えた、めでたし、めでたし・・・。って、おいっ!
て、いうような作品でした。 イライラしたい人、「渡る世間は鬼ばかり」をじっと見ていられる人向きな
ホームドラマであり、そしてカリブ海のあの映画を思い出しながら、笑いが取れる海賊・・・、と、いう具
合に相当に根性のいる・・・。
- LOST ISLAND ロスト・アイランド
- ¥4,536 価格の桁間違いか?。
- といったところで、またのお越しを・・・。