男の妖しい色香「眠狂四郎」「新吾十番勝負」 | 流浪の民の囁き

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映画を通した過去・現在・未来について、なぐり書き

どうでもいいけど「自画自賛」は、醜いだけ。

今回の突然の招請に対する風当たりが強くなれば、担当大臣は「逆切れ」そして

総理は「再び、脳内妄想の国民」とさすがプロ市民出は、責任回避に国民をわざ

とらしく使うものである。

そして支出費用はうやむやと、とっても分かり易い「無責任体質」を露呈。

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中井洽(ひろし)拉致問題担当相は26日午後、首相官邸を訪れ、大韓航空機爆破事

件の実行犯、金賢姫(キム・ヒョンヒ)元北朝鮮工作員の日本招請について菅直人首

相に報告を行った。
中井氏は官邸に入ると、金元工作員が長野県軽井沢町から東京都内へ
向かう途中にヘリコプターで遊覧飛行をしたと批判されているせいか、
「何ら成果のなかったことの報告に来た」と記者団に発言。
首相への報告後には「どこが国賓級でございましたか」などとすごんだ。
首相は中井氏に「大変、有意義な会談だと聞いている。国民もそう感じている」と述べ

たという。

ソース(MSN産経ニュース):
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/100726/kor1007261335004-n1.htm
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さてさてこの日本の政権政党の議員さん、「自画自賛」はいいが国民が納得している

ものなら、批判もおきようがないと思うのだが・・・。

どこまでも脳内妄想は、勘違いを修正出来ないのか。

本当に日本人体質を持ち合わせているのか、はなはだ疑問である。


で、日本人体質の典型的な立ち姿は、やはりというか時代劇でのヒーロー物に、その

姿が滲んでいるように思う。

どこまでも自己責任で、また反体制的振る舞いも「弱きを助け、強気をくじく」と、時代

劇ものには、無頼漢あり出自に悩むながら剣の道に邁進するなんて、記憶に残って

いるものがあって、それらの製作時期は、今より世の中のんびりしていたし、まして

近頃の「イケメン」と評する「汚い感じ」の男達とは一線をかして、男の色気も美男子

という言葉もピタリ当てはまる俳優がスクリーンで大暴れしていたような記憶が・・・。



流浪の民の囁き-眠狂四郎 1


http://jp.youtube.com/watch?v=ghByvqQ_MyU

「眠狂四郎 女地獄」 六十七年公開作


特にこの市川雷蔵の「眠狂四郎」ものは、兎に角幼い目にも、カッコいいそして強い

男が焼き付いている。

独特の台詞回しがなんとも、冷静沈着、風貌はニヒルで冷たそうな感じなのに、寄って

来る女は数知れずと、時代劇でも一風変ったヒーロー像ではあるが、どこまでも「一匹

狼」な姿勢は、マカロニ・ウェスタンに相通じるものがあり、そこに纏わりつく女達と、色

気も滲むと、ドライな砂塵の西部劇にない湿気たっぷりの妖しいヒーローのニヒルさが

際立ってくる。

で、この作品は渚まゆみが出ているもの。

先日の「早乙女愛」もそうだが、南方系の情に厚く意志のはっきりした顔立ちには、お嬢

様にない力強さが有り、気に入ってしまった。

ただ映画の出来は、シリーズが続くとマンネリは否めず・・・。

下にリンクした「勝負」の方が、第二作目だけにキャラクターが板についてきた感じが・・。



流浪の民の囁き-眠狂四郎


http://www.youtube.com/watch?v=9iHp1LV7MUs&feature=related

「眠狂四郎 勝負」 六十三年公開作


人によっては四作目とかの方がキャラクター的には「脂が乗った状態」とも言われる

が、時代劇おけるハイライトは「対決する」という決闘シーンに重きがあるかがある程

度、割かれていなけば、醍醐味は失われてしまうと思う。

そしてそこでの立ち回りの厳しさやら殺陣の美しさとかは、勝負する男としてみれば、

題名どおりのものが、娯楽としての見方が強調されるだけ、後味が良い。




流浪の民の囁き-新吾



この大川橋蔵も、とても印象に残っている俳優である。

それも「銭形平次」ではなく、この「新吾十番勝負」やら「二十番勝負」とか

記憶を辿って書いている関係上、どれを見たか見ていないかなど、はっきりしないが

夏休みか何かに年上の人達に連れられて映画館に行った時、田舎の映画館は二本

立てが主流だから、これと後一つは欠念しているが、朝一番から延々夕方まで見て

いた気がする。行動の主導権は年上の人達だから、それが「もう一回見よう」と言えば

それに従わざる得ないで、当然飽きてずっと寝ていたなんてこともあった記憶が・・・。

この「葵新吾」なる主人公は、原作者川口松太郎の創作したもので、これの父親が

「暴れん坊将軍」吉宗・・・。勿論、そんなストーリー的なものは後々年齢が上になって

知ることになるというか、テレビで「暴れん坊将軍」を見ていて、葵新吾はこいつの隠し

子かよとか・・・。思い出すと大笑いになってくる。松平健よりは大川橋蔵だわなとか。

兎に角スクリーンに大写しになる「大川橋蔵」の若侍のりりしくも美男子振りには、感嘆

したものだった。



流浪の民の囁き


ただ面白いのは、吉宗との二役をこなした橋蔵吉宗から大友柳太郎への

変化は、あまりにも違いすぎて「おいおい」それほど年をとると劣化するのか

と、そしてなによりなのが、どうにも「女好き」が幼少よりあったのか、必ず

ある色っぽい場面での「おねいさん」のセミヌード的描写・・・。

当時としてはテレビでもない「お色気」である。

年上の・・・、といっても中学生とか小学高学年とかの「鼻垂れ」だが、その

シーン見たさに、「もう一度見よう」とのたまったのを自分なりに理解して、そ

れを今でも「覚えている」のは、やはり幼少の好奇心が年上に向かい、何に

傾注する「飽きる映画」を何度でも見る原動力となる・・・。

もっとも、「暇である」という最大の事柄もあり、やることないんだから、映画

館にいようぜ・・・。そういえば「冷房」って、あったけかなぁ、脳細胞が日々

減少していくと、記憶もかすむ・・・。


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新吾十番勝負・第1、2部 [VHS]/大川橋蔵
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Amazon.co.jp                    といったところで、またのお越しを・・・。