タコだって凶暴なんだ「テンタクルズ」 | 流浪の民の囁き

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海洋モンスター・バニックの映画、この場合「ジョーズ」だが、それがヒットすれば

世界の目が海洋の生物に向かい、いかがわしいまがい物がどっと映画になって

来る。

この「テンタクルズ」もイタリアらしい、「柳の下のドジョウ」狙いのパニックもの。

そしてそれが「タコ」、鮫がありならタコだって「悪魔」と恐れられている場所があるく

らいなんだから・・・、とでも考えたのか、おちゃらけの笑いもなく、シリアスな撮影

を行った・・・。


タコ


http://jp.youtube.com/watch?v=xstQ1Ga-6dw

「テンタクルズ」 七十七年公開作


イタリアン・バクリの真骨頂は、どこにでも発揮される。

それにしても出ている俳優が、ジョン・ヒューストン、ヘンリー・フォンダには騙された。

要するに出ているのは確かだが、そりゃ「タコ」が主人公なのだから、脇を固めるにし

ては相手が柔らかすぎる・・・、訳でもないが、クレジットとは裏腹に出ているだけで、

サイドの脇は、ここでも研究者が務め、クライマックスのバトルには「オルカ」が活躍と

何も有名どころが出ていなくとも、それなりに見る客はいそう・・・。

タコだから最初の犠牲から「触手」がぬるぬると伸びて、海に引きずり込まれる。

ここらは元があるだけに、そつなく映像化、そして不安を掻き立てクライマックスのヨット

レースから犠牲が増え、研究者の対抗意識が「オルカ」二頭に託されて・・・。

ここのバトルは面白い、というかアイデアがいい、海洋生物同士の戦いはさてどちらに

軍配が・・・。と、はらはらさせられる。

にしても、イタリア根性は素晴らしい・・・。

で、イタリア根性をさらにあざとい日本の配給会社の邦題があった。




]tw@

http://jp.youtube.com/watch?v=gglKR1e-bbg&feature=related

「ザ・テンタクルズ」 〇四年公開作


こちらはモンスターが「ムカデ」なのだが、邦題は「触手」で上のリメイクかと

思いきや全く違って、脚本も「アルツハイマー」を患っている人が書いたのか

そして撮影している監督も、違和感を抱かずに進行したのか、最初と終わりが

ちぐはぐになり見ているこちらは、はて結婚相手は誰だっけ・・・。

てな、主人公は何がしたかったのか、結婚間近で「マリッジ・ブルー」で冒険を

やらかし、仲間を死なせ・・・。

そして何より「ムカデ」退治は二匹はしたが、後はどうする?。

どうせインドだから、俺達には関係ない。それより新しい相手が出来て良かった。

とでも思ってエンドなら、やはり最低映画だろうなぁ・・・。

結婚を間近に控えた男が、独身最後の冒険にインドを選び、その洞窟で巨大化

した「ムカデ」に出会い、懸命に逃げるも仲間は次々犠牲になり、逆襲を遂げて

めでたしでもないめでたし・・・。

脚本がご都合主義だから、「ムカデ」は水中を意志をもって移動し、最後まで食を

諦めない、そして主人公達もなぜか軽装で地中深く十キロも進める。

懐中電灯が消えても明るく、なんとその暗闇でも人間暗視眼が備わっている女は

「ムカデ」の頭部を見事に撃ち抜く・・・、そして「ムカデ」はばたりと動かなくなる。

だが節足動物は、人間じゃないからすぐに足が動かなくなることはない。

そしてラストが生き残った嬉しさか、婚約者を忘れた主人公は、「ムカデ」を倒した

女に向かって・・・、って、当初の目的は?。

流石に日本の配給会社が、似通った邦題で客をひこうとする常套手段かな・・・。

が、感想でありました。


テンタクルズ
¥4,463                     といったところで、またのお越しを・・・。
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