ドキュメンタリーという名のプロモ「永遠の詩」 | 流浪の民の囁き

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映画を通した過去・現在・未来について、なぐり書き

音楽ライブのドキュメンタリー映画というものも、モンタレー・ウッドストック辺りから

その映画の公開と、録音した媒体物で大儲けが出来るようになると、こぞってライブ

映像を映画を公開してきた。

中には「ラスト・ワルツ」のように、有名監督が撮ったものもある。

そんな中に、人気からいったらトップにあるであろうバンドのドキュメンタリー映画が、

アルバムと共に公開された。

「永遠の詩、狂熱のライブ」と銘打ったレッド・ツェペリンのものである。



zap

http://jp.youtube.com/watch?v=Dnrch6NQ1Ug

「永遠の詩 狂熱のライブ」 七十六年公開作

この映画、勇んでとは行かずビデオ発売を購入した。

音が素晴らしく、またライブの映像もプライベートの暮らしをちりばめり、寸劇を

取り入れたりと、サービス精神にも富んでいて・・・。

しかし銘打ったドキュメンタリーとはいささか言えない。

確かにライブの録音と映像は、日本来日でも行われていたものだが、録音機器も

当時は優秀でなく、バンドの特にジミー・ペイジの気に入らなかったものがほとんど

で、結局はライブ映像に音を後から被せたり、多重録音を駆使したりして、映像に

不自然さが残る出来になったが、もとより音が素晴らしい・・・。

だが、これをドキュメンタリーとは呼べない。

ローリング・ストーンズの「ギミー・シェルター」のハプニングは別としても、狂熱とは

いささか「誇大広告」な映画としては出来である。

これが音楽プロモとしては、大変に優れている・・・。

と、ツェペリンの映画だが、以前に一日だけのライブという話題があって、エントリー

を書いていてので、それを再掲載・・・。


はるか昔、四十年前イギリスにハード・ロックと意図しない
ネーミングを付けられたバンドがあった。
ブルースやロックン・ロールで育った若者が、一丁やってみべぇ
でおっぱじめた「鶏達」から、より綿密な音作りと選曲・編曲に
優れ、また作曲へと手を広げ、収録した音楽を販売すれば、日
の出の勢いで皆に知られるようになり、一躍、世界を代表する
バンドとして、認知されるようになる。
「レッド・ツッエペリン」と名づけられた四人組は、どこに行
ってもひっぱりだことになり、行く先々で「おいた」をして回
った。
あれから三十年、年をとった男達を嘲笑もなく迎える人々の前
であの頃と同じ曲を、得意げに披露する・・・。
と、一日限りのライブを行った「ツェペリン」の記事に触れ、
「ナツメロ」という言葉を思い出した。
「懐かしのメロディー」なのだが、受け止め方が違って喝采を
浴びる年寄り集団に、「嬬恋」を思い出す。

http://www.youtube.com/watch?v=BXGlVGS6iTo
一日限定再結成でのライブのお知らせニュース

http://www.youtube.com/watch?v=xv-lW7K66M0&NR=1
こちらはライブの模様のニュース

当時、武道館ライブを見たこちらにすると、「懐かしさ」が
沸いてくるが、これってどうなのだろう。
四十年前の曲を嬉々として演奏するのが、それ程のインパク
トがあると思えないし、まして新曲を作ったわけでもない。
それでもニユース媒体になる。
音楽雑誌あたりならそれも当たり前なのだが、懐古趣味が
蔓延してきてしまった・・・。
と批判的なことを書くのは、ドラムのジョン・ボーナムが
既に亡くその時点で、このバンド生命は終わっているから
である。
「ライブ・エイド」の時のような醜態はなかったが、記録媒
体の中だけでいいのではないかと思える。
なんだかひねくれたエントリーになった。のはあの当時の素
行の悪さを思い出してしまったからである。

                てなところで・・・。

http://www.youtube.com/watch?v=mGJynZNr7rk
もう復活もなく、記録媒体のみに生きている人達は、今でも
輝いている・・・。
ジャニス・ジョプリン、モンタレーでの「ball&chain」
他にもジム・モリソン、ジミー・ヘンドリックスとか・・・。
だから生きている人々に「伝説の云々」はつけないで貰いたい
と思うのだが・・・。

レッド・ツェッペリン 狂熱のライヴ スペシャル・エディション(2枚組)
¥3,500
Amazon.co.jp                    といったところで、またのお越しを・・・。