本家を侵食したマカロニ「クイックアンドデッド」 | 流浪の民の囁き

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映画を通した過去・現在・未来について、なぐり書き

シャロン・ストーンがガンマンとなり、父親の仇うちにやってくる町を支配する

ジーン・ハックマンのふてぶてしい悪役ぶり・・・。

サム・ライミの演出はモロマカロニ・ウェスタン・・・。

いやストーンが製作に携わっている関係で、マカロニを彷彿とさせる映像に

拘った結果か・・・。



heZh

http://jp.youtube.com/watch?v=Jg-JvkYoMQA

「クイックアンドデッド」  九十五年公開作


ジーン・ハックマンの役者ぶりは、ここでも発揮されていて、横暴なボス役を

憎らしいくらいに演じていた。

で、主演のストーンだが、やはり少しばかりむりをしている感じが見られて、

フラッシュ・バックを多用しようが、憎しみの程が伝わってこないというより、

最初の出だしから、正にマカロニの典型的出だしぷりに、微笑が出て先が

読めてしまうから、「おお、頑張ってるなぁ」という感想が余裕で出てきてしまう。

そしてハックマンのガンマンぶりには、はれってなところもあり、マカロニに憧れ

を持つ人々の再現と取れてしまうと、とたんに先読みが入り込み、デカプリオの

演技にどうしても笑ってしまって、見ている側に緊張感が生まれない・・・。

笑いを取る映画としては上出来だが、スピード感から言えば、早打ちが驚きにな

らず、トーナメント方式のガンマン大会って、そこまで金に執着しているガンマンも

いず、散漫な印象が漂っていて、段々あくびが漏れてしまう。

まぁ、以前見ていたものがたまたま、テレビでやっていたのをちらっ仕事の合間に

見てだから、ストーンの無理さ加減が痛々しい感じで、やはり「冷たい女」を演じて

いる時とは、格段に演技が下手に思えてしまう・・・。

それが「父の仇、覚悟」という主題には、どうなんでしょう・・・。

ただ娯楽作品として、ガンマン対決とかマカロニの知識のない人には、とても新鮮

かも知れない・・・。

といった感想しか浮かばないが、ネタが切れてしまったので、取上げてみた。

ただストーンの演技以外の発言の硬派ぶりは、これが素なのかと違った魅力と取

れるかも知れない。映画ではなくて・・・。

クイック&デッド<Hi-Bit Edition>/シャロン・ストーン
¥3,711
Amazon.co.jp                  といったところで、またのお越しを・・・。