以前、エボラ・ウィルス発生でそれに便乗したようなお下劣映画として「エボラ・
シンドローム」を取上げたが、いよいよオリンピック間際で出てくる報道の信憑性
には少しは疑問を持つが、それでも伝染病蔓延には、いささか・・・。
■五輪開催地青島市、原因不明の伝染病蔓延か
【大紀元日本7月16日】情報によると、今年7月に入ってから、五輪ヨットレース開催
地の中 国山東省青島市で原因不明の疫病が流行し、15日の時点で、青島の市街
区だけで感染者 数は16万人に達し、死亡者数は1251人に達したという。
海外のいくつかの中国語メディアの15日の報道によると、現在、青島大学の付属病
院、青 島市立病院などの大きな病院では、毎日数万人規模で患者が詰め掛けて
いるという。これ らの患者に共通の病状は、激しい頭痛、嘔吐、高熱である。多くの
高齢者と児童は病状がよ り激しく、肝臓、腎臓、呼吸器などの機能障害を併発した
患者も少なくない。
感染者の増加とともに、市民の不安も日々広がっている。青島市の衛生部門は、
人々の 不安を緩和するために、メディアを通じて、今回の感染症はインフルエンザ
であり、大規模な 流行は起こらないという専門家の考えを強調している。
一方、7月12日に青島市政府は全市の衛生局、疾病制御センターなどの関係者を
集めて 研究会議を開いた。会議の席上、今回の感染症は流行性脳脊髄膜炎に
似ていることが報 告された。その上で、間もなく開催されるオリンピックのヨットレ
ースに影響を与えないように、 今回の感染症情報を最高機密として扱うことが決定
された。そして、各級の衛生医療部門に、 患者の情報が外部に漏れないよう指示し、
すべての可能な手段を使って患者を強制的に隔 離するよう要求した。また、この会
議では、内部には厳しく対処し、外向けには穏やかな雰囲 気で行ない、対外的には
やはりインフルエンザであると宣伝することが決定された。
同情報は山東省と青島市のインターネット掲示板でも話題となっていたようだが、す
べて の関連発言はすでに削除されている。
ソース:大紀元
http://jp.epochtim
●es.com/jp/2008/07/h●tml/d75767.html (●は削除してください)
大紀元・日本の記事だが、これで思いだしたのが、下の再掲載
ウィルスの話題が出れば、それに便乗したり殊更不安を煽り立てる
ようなえげつない作品も生まれてくる。
それがこれまでもお下劣で品性が疑われる映画「人肉饅頭」を製作した
香港の映画会社が作ったのが「エボラ・シンドローム」である。
http://jp.youtube.com/watch?v=0Gxhd6z7a0Y
「エボラ・シンドローム」 九十六年公開作
ストーリーはこれといって語るものもないし、世間の注目を集めた出来事を
完全に便乗して、下劣な発想のみで映画化したから、観客の食欲減退や
心情に楔を打ちつけるかのような、それでいて大笑いしてしまう史上最低の
評価が出来るもので、ここには接客業も風評被害がありそうな事柄はあるし、
ましてアフリカの人民に対しての差別意識は、胸糞が悪くなる。
ここまで行くと流石に「中国人」は、どうしたってエイリアン並の凶暴さと知能の
低さに、改めて頷いてしまう。
何しろエボラ・ウィルスに感染した肉を使って「ハンバーガー」は作るし、精液混
じりの肉は使う、そしてお茶には唾入りと、飲食業の評価を格段に引き落とし、
あらぬ風評に曝される・・・。
http://jp.youtube.com/watch?v=wkzyxuie5co
「人体解剖」の非常に愚劣なシーン。
見る人は気合を入れて、また食事前後の人の食欲を奪うこと請け合いですので、
それらの人はクリックしない方が宜しいかと、見て気分が悪くなっても責任は負いません。
にしても映画を撮っているあるいは演じている人も、自分でやっていて嫌にならないものか
と思える。性本能と食以外はまったく省みず、で一応パニック映画らしいところも見せるの
だが、そこは低予算、ちらっと防護服を見せて、後は口に含ませたシャボンで泡を吹く代わ
りにして、バタバタ人が死んでいく・・・。
見終わって、胸糞が悪くなる映画というものも、そうそうない。
エド・ウッドやロジャー・コーマンも形無しの・・・、いや、完全に凌駕しているし、発想は並ぶ
ものなし、お下劣に掛けては、やはり中国人に勝るものはなし、ある意味最強では・・・。
何しろ、先ごろでも襲った女の子の処分に困り、肉をミンチにしてスーパーで売ってしまうと
いう実際の話もあるお国柄である・・・。
もっともカルト的ファンは、拍手喝采する映画かも知れない。
また再々掲載分だが、ウィルスの蔓延は世界中の人々が集まるとなると、拡散は想像を
絶するものとなる。 警告と自戒を込めて・・・。
未知のウィルスに感染して、日本のアスリートがオリンピックを断念する
という記事に接すると、囁かれる「パンデミック」も「今そこにある危機」的
な思いを強くする。
それでなくとも四川大地震での感染症の心配もあり、保菌者特定が出来ず
また潜伏期間の長いものでは、善意・悪意に関係なく広がり方は半端では
ないはずである。
まして日本のアスリートは、その中国で感染した疑いが強い、その中国は
これまた隠蔽体質の強い国と来ている。
そして全世界からあらゆる民衆が集まるオリンピックもすぐそこに近づいて
いるとなれば・・・。
で、そんなウィルス・パニックを扱った映画ってなものもあり、以前書いていた。
そこで警鐘も込め、再び掲載することにした。
スリラー映画の恐さは、視覚による人の殺意だとか血みどろな被害者とか
ホラーの要素も多分にある。
そこに「見えない物体」の恐怖を描くと、どうしても地味な作品になりがちだが、
「アンドロメダ・・・」「アウト・ブレイク」の微生物・ウィルスの恐怖は、これから
現実に起こってくることだけに、恐さの種類が違って、隠れた名作かも・・・。
http://www.youtube.com/watch?v=YiXZNF6tA0A
七十三年公開作、マイケル・クライトン原作の「アンドロメダ病原体」
の映画化、監督はロバート・ワイズ
宇宙からの微生物によるパニック、見えないものの恐怖をいかに描くか
が、作品をより高める。
この映画の場合、密閉された研究機関の人々の表情等で、緊迫するやり取りの
間で、危機的状況を作り出していた。
あながち有り得ない話でもなく、宇宙だけでなく地球上でも未知のとつく微生物は
未だに生息しているし、また変異という進化を遂げていて、解明はされていない。
もっともこの映画のオチは、水素イオン濃度の狭い範囲って、少し拍子抜けだが、
それまでの過程は、サスペンスじみた展開が大掛かりな舞台でないのを、じっくり
観客に見せていて、派手な破壊もなく、沁みこんで行く恐怖として、見事耐えのある
作品だった。
http://www.youtube.com/watch?v=Mj9SUJdpJS4
九十五年公開の、この作品も未知のウィルスという、見えない
ものの恐怖を扱っていた。
こちらはアフリカで発見される未知のウィルスの「生物化学兵器」
という、「アンドロメダ」より現実に則したお話。
芸達者なダスティン・ホフマン、モーガン・フリーマンを配して、見え
ないものの急速な拡大に対する必死の防御と、人間の確執、エゴ剥
き出しの人間関係をあざ笑う・・・。
無防備宣言とか反戦平和とか、とかく戦争を忌み嫌い何かにつけ反対
を叫ぶ人々がいるが、目に見える動きは反対もしやすいが、日本でも
過去に「水俣病」という公害があり、その重金属被害の時には、原因が
判明した時点で、手遅れ状態だった。
微生物やウィルスにイデオロギーは通用しない。
これらの極小生物は生殖本能のみで増殖を繰り返す。
「エイズ」の恐怖は、「鳥インフルエンザ」の猛威は去ったわけでも、終息
したものでもない、高等生物は原始生物ほど適応能力はない。
まして他の生物を殺傷して、それをエネルギー源にしている生物ほど、環
境変化に対応出来ず自然淘汰で滅ぼされて来た。
皮肉なことに人間界は、自分で生産ないし廃棄したもので災いをもたらした。
最近の報道で「感染性医療廃棄物」の不法投棄があったが、ここで自然界に
触れるそれらのものが、ウィルスの耐性変化をもたらせば、より耐性の強い
ウィルスやバクテリアを誕生させるとも限らない。
その時、相当の犠牲が発生し「平和市民団体」「環境保護団体」という、イデ
オロギー活動をしていまいが、していようが一律に、その脅威からは逃れられない。
「ノストラダムスの大予言」なる本が、一時はやったが「目に見えないものに
よる殺傷」は、今後膨れ上がっていくのは、目に見えている。
と、達観して自然の成り行きに身を任せると、精神も傷まないものです・・・。
その点からもこの二つの作品は、警鐘とも取れる優れた作品である。
- 中国の環境問題 今なにが起きているのか (DOJIN選書 (12))/井村 秀文
- ¥1,680
- Amazon.co.jp 映画もいいものだが、それは生きていられるという前提
- があってで、上の危惧する疫病が覆えば、楽しむことも
- 出来なくなる・・・、と、言い訳しつつ再掲載でお茶を濁す
- のを、お許しください。
- といったところで、またのお越しを・・・。