海の生き物としてイルカの存在は、人間にとってさて、観賞用の生き物か
はたまた軍事目的利用出きる兵器か、それとも家畜同様の食料か
この映画は、人間とイルカの愛情物語として描かれているのだが・・・。
http://jp.youtube.com/watch?v=9yeeR4RvtK4
「イルカの日」 七十三年公開作
なのだが、映像でない音楽の動画であるので、静かな気持ちで映像を思い出しながら
ってな、聞き方をしてもらうと・・・。
人間との会話が交わせるイルカと、研究所長との愛情物語に研究所をサポートする財団の
思惑が後半明らかになり、イルカの知能を利用した大統領爆殺という暗殺兵器として・・・。
会話が出来るだけに、見ている客もそれなりに感情移入できるから、暗躍する集団に嫌悪
しつつ、ジヨージ・スコットの所長同様な感情へと移行していく。
海の動物との人間の係わり合いが、バックに流れる音楽と共に、印象深く描かれ、ラストは
勿論、逃がす方向へと向かい、所長にすれば寂しい限りだが、最良の方法であるで終るも
のだが、映画としてはとてもヒューマンな出来の映画となるが、このイルカを兵器とする思考
法は、実際にアメリカでも研究が進んで、艦船の攻撃には効果的であるという結論も・・・。
まぁ、それだからこそ映画になったものだし、ここで動物愛護団体が卒倒する思考法が存在
となるが、相手がイルカだけに、複雑な気持ちにもなる。
それはイルカは一方で食料としての一面もあるし、そこを抜きにしては・・・。
たとえば「ベイブ」を見た人だったら、鑑賞後すぐに豚肉を頬張ることが出来るか・・・。
それと同じで、見た後すぐにはこのイルカも同じだが、解体され肉になった時、姿が思い浮か
べても、そこに姿はなければ、美味しい食べ物となってしまう・・・。
これは環境保護団体の「緑豆」みたいな狂信的集団の偏った政治的動きに嫌悪があり、牛や
豚は食べてもクジラはいけないという、自分達の心情を強制する態度に、そしてその運動で
自分達が生活している事実が、似非環境団体を想起させて・・・。
そしてこのイルカも、日本には追い込み漁という手法で漁業を行なっている地区もあり、流通も
しているものだ。
映画に描かれているからといって、そういった者で生活する人々がいれば、それはそれで尊重
しなければならないが、盲目的に阻止する動きをする人がいると、恐ろしく差別主義者の烙印を
押したくなる。
犬を食べる人もいて、ヘビを食べる人もいて、ワニを食べる人も、カンガルーを食べる、羊を食べ
る・・・、ようするにこの地球上においての最大の殺戮者は、人間に他ならないのだが、あっちは
偽善的保護、こちらは食料対象、国が色々あって、で、自分の基準に合致しなければ「野蛮人」
と避難するのでは、いささか開いた口は塞がらなくなる・・・。
と、この映画に話しが及ぶと、どうしてもそちらへ考えが行ってしまう。
映画を見たら、そりゃ良き隣人として「癒し」の対象としてみることも出来るが、それを食料にする
人もいるのも現実・・・、と、複雑な心境になる・・・。
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- Amazon.co.jp といったところで、またのお越しを・・・。