今現在、台湾船の沈没を受けて、なんとも激烈な言葉が台湾の政府から
発せられたが、情報を流すのが中国本土となると・・・。
大陸メディアの中国新聞社電は16日付で、台湾の海岸巡防署は
所属する艦船に対して同日までに、尖閣諸島(中国語名:魚釣島)
付近で台湾船を保護を強化し、日本の巡視艇に攻撃を受けた場合
には発砲して反撃することを許可した。
海岸巡防署は日本の海上保安庁に相当する。同暑巡視艇は尖閣
諸島から12海里の海上で「巡視」を続けるが、将来的には海域の
「主権」を維持するために12海里以内の海域に入ることもありえる。
台湾船が「主権を主張」するために同島に接近する場合には、随伴
して12海里以内に進入する。海岸巡防署公関科の謝慶欽科長に
よると、日本側に攻撃された場合には、発砲を含めて反撃の許可を
巡視艇艦長に与える。将来は、さまざまなケースに対応する
マニュアルを制定する。
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2008&d=0616&f=politics_0616_002.shtml
とまぁ、煽り記事を書いているのだが、この台湾はその昔、国共内戦の時は、
大軍を相手に一歩も引かず、小さな島を死守している。
それが福建省の金門島で、本土とたった二キロしか離れていないところで
ある。その時の攻防を描いたのが「823砲戦」である。
http://jp.youtube.com/watch?v=KqVsTrIF8JY
「823砲戦」 八十六年公開作
この映画は台湾側からの内戦を描いているから、勿論突然攻撃を仕掛けてくるのは
中共軍、もっとも史実もあっていて圧倒的物量で、四十四日間、五十万発の砲弾を
上の小さい島へ浴びせている。
映画は年代的にも青春ドラマ的主題で、仲間が一人、また一人と死んでいく中での
祖国を守り通す意気込みを描いていて、この動画にもある一斉射撃時のスピーカー
からは「軍歌」を流す場面には、悲壮感と何より台湾の生命線を守るんだの意気込み
が熱く映像化した場面だと思う。
海戦や戦闘場面の特捜は、日本には及ばないものの、台湾海軍全面協力の下、中々
迫力のある戦闘シーンではある。そして何より日本のように何処か後ろめたさが画面に
刷り込まれるが、そういったところもなく、祖国を守る意義を前面に出していて、お国柄の
違いに、苦笑せざる得ない。
今現在に続く、金門島の立ち位置は大国相手でも、一歩も引かなかった当時の国民党
兵というより、地元民の強烈な国土愛が感じられる。
何より、南シナ海に散らばる小島では、これ以前は奮闘虚しく、ほとんどが陥落してしま
った。その中の一つが、下の島の攻防戦である。
http://jp.youtube.com/watch?v=_fvdT6PMRYA&feature=related
「一江山島」戦役祈念動画
「硫黄島からの手紙」をちらっと編集して、金門島に近い島、一江山島での攻防を
実写フィルムを織り交ぜ、そして日本の「硫黄島」と同じ運命で奮戦したが、陥落
時の司令は手榴弾で自決をし、記念碑には「全員激烈戦死」となり、台湾本島を守っ
た英霊として手厚く慰霊をしている・・・。
台湾側「金門島」に掲げられるスローガン
本土側、福建省・アモイのスローガン
台湾側と中共中国側でのスローガンの違いが、国境線という緊張感はないが、
そこがまた、穏やかな中にも侵略を拒む、あるいは一つの国というアピールの
場と化していて、表向きの表情の裏の歴史の軋みを現しているようだ。
日台の「軋轢」を引っ張り出そうとする思惑と、親日と呼ばれる人の思いとの違い
も、また「国益」を鑑みれば、親・反で計れないものがあると思う・・・。
特に下記のような人にとって・・・。
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「売国奴」と決めつけられて、怒りをあらわにしない人はいないだろう。
▼台北駐日経済文化代表処の代表を務めてきた許世楷(コーセーカイ)氏が、辞意を
「志ある者は殺されても、辱めは受けない」との言葉を残して。与党・中国国民党の立法
▼許氏は日本留学中、盧千恵(ローチエンフイ)夫人とともに、台湾独立運動にかかわったこと
▼それだけに、退任間近になって、尖閣諸島沖で起きた衝突事件の衝撃は大きかったはずだ。
▼実は評論家の鳥居民氏が、今年3月の「正論」で、事件を“予言”していた。「中国共産党は尖
▼「台湾と中国をきちんと区別してほしい」と日本で訴え続けた許氏もまた、事件の背後に、何かが
ソース(MSN産経ニュース) http://sankei.jp.msn.com/world/china/080619/chn0806190210001-n1.htm
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世界情勢が各国の思惑がらみで動いているが、この「金門島」攻防戦を通して見れば、同じ民族でも
相容れないものに対しての拒否は激烈になり、不利と分かっていても簡単には引き下がれない。
これが台湾とチベットの現在の姿の違いとなって現れたと見るべきで、今更ながらの台湾の抗議に
対して反日だとかの批判は当たらず、独立国としての言い分と見れば、当たり前と受け止められる。
国益はエゴの面を持ち合わせているのは、仕方のないことである。
だからこそ抗議に対して謝罪ではなし、こちらも毅然と立ち回るべきであるし、そういった認識の上に、
付き合うのが何よりの外交だし、対等の立場というものだろう。
もっとも多くの台湾人は、こういった日本に対する抗議には、眉をひそめている。
それだけ日本への理解も進んでいるし、自分達の立場も理解している。
と希望的観測が、感想としてでてくる親しみが「台湾」にはある。
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