近くて精神的に空恐ろしく遠く国、南北朝鮮でも「怪獣」への憧れで
映画が製作されていた。
大仰しい題名も笑えるが、そこは独裁国家の「北朝鮮」人員動員は
お手の物で、流石に大量のエキストラを動員して・・・。
片や南朝鮮も、対抗心を燃やしてか同じようなものを製作していた。
そしてリメイクばやりと、二千年には最新のCGIを取り入れて・・・。
http://www.youtube.com/watch?v=ASxYJ0O2rGY&feature=related
「ヨンガリー」 六十七年製作 日本公開不明
というか下の映画を見たら、それがリメイクらしいとなって、探したら
あったまでで内容は、全く分からない。
それでも投稿動画を見ると、山からやって来た怪獣が、鉄鋼を切れ味鋭く自動車を
真っ二つにしたり、と怪獣の口から放つあれは、恐ろしくレーザー並の正確な破壊力
を持っている。
そして怪獣本体だが、これが日本の特撮陣に製作に加わって貰ったものらしいが、テ
レビ製作のやつらでないかのお粗末さで、やっとこさあるいている。
あの頃は、テレビでもこんな内容ものをやっていた記憶がある。
もっとも五十年後半だが・・・。
http://www.youtube.com/watch?v=muVCka0FiR8
「怪獣大決戦 ヤンガリー」 〇一年公開作
こちらは南朝鮮といっても、俳優はアメリカ人となって設定がどこだか
分からない。
まぁ、いるはずもない古代の化石が「ヤンガリー」で、発掘しているらしい
のだが、地上にどかっと置かれた化石って、発掘したの?、何しろ二億年前だ
そりゃ埋もれてなけれリゃならないもんだろうよ。
それをエイリアンのマザーシップからの光線で甦りって、とてもご都合主義が
垣間見えて笑える。そういえば製作者はコメディアンらしいので、どこでも笑い
が取れるものをコンセプトにしたのか・・・。
で、エイリアンだが「地球侵略」を目論むのかこの甦らせたヤンガリーを操り
で、途中で操作出来なくなり、再び珍奇な怪獣を送り込むって、最初からす
れば良かったじゃん、それがまたどこからのパクリなんだが、ちゃちな出来で
すぐにやられる。エイリアンはさっさ逃げ出し、何事にも冷静な人達は、無人島
へ運んでいく・・・。
怪獣映画のよさそうなところをパクリまくり、だが俳優まではそうもいかず、学芸
会だから、とても冷静に科白をはいている。
考えてみればアメリカへ乗り込んだって、あちらは俳優ユニオンがあるだろうから
金をせびれば、そりゃそれなりの俳優しか、第一怪獣はヤンガリーで、国はどこな
のかって、二億年前怪獣がいたのか・・・。
お子様向け怪獣映画だそうだが、今時の子供も呆れる出来で特撮さえ、笑いが出
るだろう。もっとも笑いが欲しくて作った製作者にすれば、大成功?・・・。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2292459
「世紀の大怪獣 プルガサリ」 九十八年公開作
ニコニコ動画をリンクしたため、アカウントがないと見れませんが、
リンクしたのは予告編ですが、映画のダイジェスト的投稿があり、
大概の場面は見れます。
で、製作年はぐっと遡り八十年代ではないかと思うが、勿論特撮は
東宝の技術陣の出張で行っているもので、セットは「大魔神」的趣き
で、李朝時代にあったのか怪しい建物が次々破壊されています。
政府と苦しめられる庶民の戦いと、封建時代のそれで、プルガサリは
庶民の味方ってなコンセプト、横暴を極める政府に対して庶民の暮ら
しは貧しく、そこに伝説の怪獣が登場し、悪辣な政府を痛めつける。
ここでパターン的に違うのが、プルガサリは鍛冶屋の製作で自分の怨念を
込めて、たまたまそこの娘の血で生命を与えて貰い、子供から成長してい
くというところで瞬く間に鉄を食い成長と、鉄が食料でどうやって・・・、それに
血で・・・。
ここらに思惑が見え隠れするがそれはおいておいて、庶民は苦しくとも鉄を
分け与え、プルサガリはその窮状を察してどこかに消えるが、そんなところ
に娘の恋人が捕らえられて、それを救い出すのにプルサガリが立ち上がり、
恋人は救い出される。
政府の横暴に救い出された恋人をリーダーにして、庶民の不満が爆発して
一揆が起こる。
政府はプルサガリ対策に、強力な火砲を繰り出し、危機に陥るプルサガリに
再び娘の血で・・・、再び甦ったプルサガリは政府を壊滅へと追い遣る。
そしてめでたく政府をやっつけるが、食料が鉄なもので大喜びした庶民も
農業機械を食われてと迷惑がる。そこで娘の自己犠牲で・・・。
と、上のヤンガリーと違って、とてもストーリーは練られていて、圧政に苦し
む庶民の味方、まぁ「大魔神」的といってしまえば、それまでだが、そこは
協力した東宝特撮陣、間違っても造形は似ているはずも無く、また着ぐるみ
のアクターも丁寧に演じていて、映画自体は面白いものである。
ただこれが北朝鮮という封建社会でとなると、さてどうだろう・・・。
同じ怪獣ものでも、出来は北に上がりそうだが、言葉がどうにも・・・。
- プルガサリ/伝説の大怪獣
- ¥2,249
といったところで、またのお越しを・・・。