このイザベル・サルリまで来ると「セクシー女優」という範疇はすでに超えすぎて
いて、ただのポルノかよと見がまう邦題が作り出されてくる。
まぁ、その昔のポルノには今ほどのあざとさはなく演技をしようという、心構えは
くみ取れるし、これだけの肢体となれば、そうそうお色気以外ではとんと映像に
花を添えない・・・。
http://jp.youtube.com/watch?v=mew207LsP9U
「先天性欲情魔」 七十年公開作
物凄い題名で、もろな想像をしてしまうが、そこは昔だけに
「多淫症」なる病のせいとなって、逆ナンパの連続である。
にしても「先天性」は、幾らなんでも過激、いや物心つかない
少女で欲情しているでは、命がいくつあっても足りないのでは
なんて心配をしてしまう。
で、監督が旦那で主演がかぁちゃんって、毎度おなじみのパタ
ーン、制作費がどれくらいか知らないが、当らなければ出演料
なしよ、なんてので離婚したってな、オチではないよな・・・。
ストーリーがあってなしの、疲れるいや肢体を見るだけの映画
というのも、何とも・・・(ちなみにリンクしたもの、十八歳未満は
駄目って奴で、アカウントなしは開きませんので、悪しからず)
http://www.youtube.com/watch?v=Rvt9Hc7UK7w
「裸の誘惑」 六十六年公開作
こちらの映画の方が、幾分ストーリー的には映画らしくなっている。
船上の乱痴気パーティで、誤って船から落ちてしまう主人公が、助け
られたのが、井草取りの男たちのところで、男所帯に色気むんむんが
突如として現れ、互いにオスの欲望剥き出しとなり、一人の女を巡って
血みどろの争いが展開される・・・。
で、ここでもとうちゃんが監督で、出演までしている。
このイザベル・サルリ、ミス・アルゼンチンという経歴を持っているのだが、
映画に出だしたのが三十歳を越えてからで、最初の映画は「女体蟻地獄」
という、あの大蔵貢が題名をしたためたものである。
六十年代ということを考えれば、アルゼンチン映画を買い付けるのも、なか
なか考えれられないことだと思うが、邦題一つで客は来るという信念というか
山っ気の相場師か、この邦題が後々の「先天性欲情魔」「獣欲魔」とエスカレ
ートする要因だろう。
それは書中、性欲まみれの映画だから、過激な邦題もそれなりに頷けるのだ
が、題名ほど過激な内容・・・、いや内容はないし、ただあるのは覗き趣味の
男のスケベ心に訴える昔から連綿と続く、「エロは不滅である」の格言・・・。
だが、ジェーン・フォンダの例を引くまでもなく、お馬鹿映画に出たが後には
俳優としてそれなりの評価を得ている。
それと比べて、何が劣るのか、人生の伴侶の失敗か、はたまた邦題のように
「先天的に」欲情が・・・。
もっと少し年をとった動画もあり、それを見ていると見事に「大阪のおばちゃん」
になっていて、それなりに人生を楽しんでいて、不満はないってな・・・。
人の人生だが、同じお色気だったら、アメリカへ渡り、そのものずばりでなく、
「馬に人参」で、世の中を泳げば・・・、まぁお節介だよな・・・。
ただ、この熟女の色気は、そうそういるものでもないのが惜しいと思う・・・。