今は亡き女優も、記録媒体の発達でその中では生き生きしている。
これまでアメリカ・フランスと取り上げてきて、生まれはクロアチア
だが、活躍の場はイタリアだった女優を取り上げたい・・・。
というか個人的に、とても気に入っているから、他のイタリア人に
先駆けて・・・。 それ程の名が残る作品もないがシルバー・コシナ
は印象がとても深い・・・。
http://www.youtube.com/watch?v=pyMhIgYr0T8&NR=1
「ヘラクレスの逆襲」 五十九年公開作
こういったスペクタル史劇での服装は、当時としてもなんとも色っぽいの
は、やはりムキムキマン達の間の「一服の清涼剤」的趣きを感じるが、この
場面でのミニスカートは凄い、それがまた大変なグラマーでなく、小柄な
肢体だから、余計に似合ってしまう。
にしても、二十代の表情にはその醒めた感じがまだなく、新妻役を演じていた。
http://www.youtube.com/watch?v=faRrQ5hk0hU
「キッスは殺しのサイン」 六十六年公開作
エルケ・ソマーとの悪女共演の当時のヒット、スパイ映画に取り組んだもの。
無表情に相手を殺すという役柄に、ぴたりと当てはまる冷たい表情で流石に
三十代に入り、熟女としても妖艶さが増していた。
もっとも共演が、熟女として上手のソマーだけあって、妹的な役柄と当てはまり
コケテッシュな小悪魔的悪女が似合っている。
この頃は、もう画像を貼ったグラビアでも分かるように、ヌードも発表してやたら
色気を振りまいている時期である。
http://www.youtube.com/watch?v=TY9tX3jKhS4&feature=related
「ein kampt um rom 」 六十八年日本未公開
この映画は三時間を越すスペクタル史劇もので、この頃はやたらと風呂のシーン
が多い。これだけでなく「マルキド・サドのジュスティーヌ」でも、「彼女と彼」でも、惜
しげもなく・・・、というか、要求がやはりそこへといってしまうものでは・・・。
「ネレトバの戦い」なんてまさかの役で、またアメリカに渡って「脱走大作戦」「ボテ
ィ・ガード」とポール・ニューマン、カーク・ダクラスと共演しているが、それ程のヒッ
トもせず、ぱっとしていないから無理もないかも・・・。
http://www.youtube.com/watch?v=e7sOYs5P4Jc
「vedo nodo 」 六十九年日本未公開
こちらはコメディに、実名で出演ともう演技でなくバラエティ・タレントと相成って、色気
を振りまいている。
この後に「黄金の七人、エロチカ大作戦」では、もう欲求不満な有閑マダム役である。
「鉄道員」の溌剌としたそれでいておしとやかな演技からは、流れる年月が女をこうやっ
て変えていく見本みたいで、ただこの冷たそうな表情と凛とした肢体には、もう少し違った
役だったら、一花咲かせたかもと、少々惜しい・・・。
といったところで、またのお越しを・・・。