沖縄での少女暴行事件、結局は不起訴処分である。
そしてイージス艦の漁船衝突事故と、軍隊絡みの不祥事が起こると、
火病を発症するが如くの日本の報道機関だが、漁船への批判は皆無
って少しおかしい、大きなものと小さなものでは、是非はどうであれ、
小回りの利くものが回避をしないでとなると、安全運行を心がけていた
のかの疑問を投げかけないのは・・・。
で、哨戒にあたっていた若い兵士は、今どうしているのだろう?。
配慮といえば、そこにも配慮は必要ではないのか・・・。
ちょっとこの書き込みは、被害者批判と取れるものでお叱りを受けそうだ
が、一方的論調は、恐いものがある。
車でも互いに走行中であれば、安全義務違反が双方に課せられるはず
である。という素朴な疑問を抱いて、思い出した映画。
http://www.youtube.com/watch?v=ZQnaXI4ARVs
「さらば冬のかもめ」 七十三年公開作
新兵が四十ドルの窃盗未遂で捕まってしまう。
で軍法会議では八年の懲役という結論で、刑務所護送の
任を任された二人の男と、この新兵の道中を描いたロード・ムービー
この新兵がまた、何も知らない青年で護送の二人はすれっからしと
見事なまでに、変な形の成長物語である。
新兵の従順さと純真さに、すれっからし、この役まではまともなジャッ
ク・ニコルソンは、新兵に少しづつ肩入れしていろいろな人生の薀蓄を
深めさせてしまう。
新兵も徐々にすれっからしに打ち解け・・・。
奇妙な三人組の会話と、こまごまとした出来事を通して、人と人の繋が
りのあやを描いてみせる監督、ハル・アシュビーの腕はさえているが、
ラストのあっけない幕切れは???、と首をひねるのだが、新兵の脱走も
ここまでくれば理解してしまうし、何より道中のやりとりとかが良く、すれ
っからしの二人の表情もいい、にしても目覚めた新兵は・・・。
「シンデレラ・リバティ」 七十四年公開作
こちら投稿されている動画はなかった。
髭の水兵さんと、売春婦のお話だが、ここに黒人とのハーフの子供が
配置されているから、何よりな愛情物語となってくる。
「シンデレラ・リバティ」海軍の隠語で門限が十二時というところから、それま
での自由ってな、シャレと諦めの言葉でもある。
演じているのがジェームス・カーンだが、なかなかいい男ぶりで、この男の子
とのやりとりも、ほんのりといい味が出ている。
ただこりは日本語の副題がついているのだが、これが胸焼けしそうなもので
あえてここでは原題だけにしておく。
その方が、このどちらかというと社会の底辺を描いているものにとっては、
うそ臭い言葉を使われるのは拒否したくなる。
ラストは少しばかりジーンとするから、副題もありとはなるのが、売春婦と中年
といっていい水兵さんである。
もろな純愛でなく、そこには今後に暗雲が立ち込めそうな気配もないわけでなく
静かな余韻は、現実には打ち消される可能性もある・・・。
にしても、二本とも水兵さん物語である。
ようするに、勤務以外ではなんとも人間くさい人々なのだ。
で、話がイージス艦に立ち戻れば、水兵さん、今ごろは相当憔悴しているのでは
ないかと想像出来る。不幸にも事故を起こしてしまったが・・・。
と、あの艦船に乗っていたのも人間であり、日本人である。
それぞれに言い分はある。しかし起こってしまったこと・・・。
それとあの米兵、告訴を取り下げた少女、果たして「強姦」の文字を報道が使うのは
正しかったのか?、日本の国を駄目にしていくのは、間違いなくこういう報道姿勢を持
つマスコミなんだろうと、こういう事件・事故に接して思えてならない。
メディア・スクラムなんて横文字でなく、「どんぐりの背比べ」と評してもらいたいもの
である。
といったところで、またのお越しを・・・。