哀愁のメロディーにのったいたいけな孤児の天真爛漫でありながら
心に傷をおった行動は、戦争の痛ましさを静かに伝えてくれる。
にしても幼い思いは、なんとも見る人の心を揺さぶる・・・。
http://www.youtube.com/watch?v=Hg9zYMIYdpQ&feature=related
五十二年公開作
幼いポーレットの可愛い願いを、叶えてろうとするミッシェルのいけない
行為が、いつしかエスカレートし、死への冒涜を理解し得ない二人に絆を
深めさせると共に、哀しい別れをより以上に深めてしまう。
という、戦災孤児と貧しい少年の恋と言うには幼すぎる繋がりを、戦争批判
も交えて、静かに語りかける名作。
http://www.youtube.com/watch?v=ubT8MJvgabY
このラスト・シーンのポレットの不安そうな顔と共に、「ミッシェル」と呼びつづ
ける場面に名曲が被さってくると、今でもこみ上げてくるものがある。
この後、ポーレットはどうなったのか?・・・。
という疑問も浮かばないわけではないが、幼い子の別れを理解しない行動に
は、純真さのみが痛々しく感じられ、見ていられなくなる。
声高に叫ぶでなく、静かに反戦を訴えるのは心に染みる。
「火垂る墓」も幼い兄妹の戦災の過酷さを描いていたが、こういった作品は、
純真なうちに見せておくべき映画ではないだろうか・・・。
邪まな心になってしまった大人では、「いい映画」で終わって、変なプロ市民
になれば、卑劣なほど「謝罪・賠償」と叫び金をせしめようとする。
「反戦」などは叫ばなくても、こういった映画を見せるだけで充分である。
ただ、世の中は複雑怪奇な思惑に支配されていて、押し並べて経済が、そこ
に立ちはだかってくる。
あの捕鯨に反対するテロリスト達を見ていると、ポーレットの純真さが金で買
われているように、思えてならない・・・。
といったところで「初恋」から、こんな映画を思い出した。
またのお越しを・・・。