どうも。議員定数削減で地方の声を聞かないならば、コメ問題もクマ問題もメディアを使って大きく騒ぎましょう。政府の連中の鼓膜がぶっ壊れるほどに。
それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『伊藤潤二 恐怖collection 「悪魔の理論」』です。
恋人である女子高校生の浮気を疑って盗聴した男子高校生は、その恋人が自殺した真相を知ってしまう。2000年公開作品。監督は清水崇で、出演は石川伸一郎、橘実里、中丸シオン、小林麻子、山西惇。
伊藤潤二の漫画を原作とする短編ホラー映画です(上映時間28分)。『呪怨』シリーズの清水崇が監督を務めています。本作公開の翌年、本作と同じ伊藤の漫画を原作とし、清水が監督した『富江 re-birth』が公開されました。
学園ドラマのような冒頭から、徐々に不穏な雰囲気が漂うホラーに変わっていきます。そこに伊藤作品の奇抜なビジュアルも、清水作品のショック演出もありません。伊藤の原作にも奇抜なビジュアルがないので、そこは原作に忠実と言えます。
言葉によって他人を死に追い込むのは黒沢清監督の『CURE』と似ており、死者の記憶を追体験した者も死ぬのは『呪怨』シリーズの演出に影響を与えています。本作はJホラーの流れに乗った作品です。
そうであってもホラーというよりミステリーに近く、大人しく地味な作品であることは否めないのです。
★★☆☆☆(2025年9月19日(金)インターネット配信動画で鑑賞)

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