【映画評】鎖陰 | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

どうも。外国人観光客や在留外国人を差別する日本人は外国人が怖いのです。都会に住んでいても、心根は田吾作いなかっぺの小心者なのです。

 

それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『鎖陰』です。

 

膣欠損症の女とその女を愛する男、しかし、肉体の上では交合できない。女はナイフで穴を開けようとしたり、手術を受けたりしようとする……(アテネ・フランス文化センターデータベースより引用)。1963年公開作品。監督は足立正生で、出演は竹田ひろし、木村京子、村岡久美子。

 

ピンク映画界から日本赤軍に合流し、現在は帰国して活動している足立正生が日本大学在籍時に監督した自主制作の前衛映画です。アングラ(=アンダーグラウンド)映画とも呼ばれます。

 

前衛映画だけに台詞がほとんど無いので、ストーリーを理解するのが困難です。時々挿入されるノイジーなBGMが気になります。

 

それでも何とか理解しようとすれば、性的コミュニケーション不全に悩む男女が、亡き祖母の火葬と納骨を通じて死へと向かっていくという感じです。やはり理解困難です。

 

今回はネット上で発見して無料で観ることができました。しかし、その前衛性と芸術性の故に有料で観ようとまでは思わない作品なのです。

 

☆☆☆☆(2025年1月22日(水)インターネット配信動画で鑑賞)

 

 

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