【映画評】地球最後の日 | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

どうも。「本当は働かなくてもいいけど働きたい」と「生きるためには働かなければならない」は大きく異なるにもかかわらず、政府は学生や主婦や高齢者について一緒くたにする扱いをしています。

 

それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『地球最後の日』です。

 

地球に接近する2つの惑星のうち、惑星ヘラスが地球に衝突するので、科学者グループは選ばれた地球人をロケットに乗せて惑星ザイラへ移住しようと計画する。1952年日本公開作品(公開時の邦題は『地球最后の日』)。監督はルドルフ・マテで、出演はリチャード・デア、バーバラ・ラッシュ、ピーター・ハンセン、ジョン・ホイト、ラリー・キーティング。

 

SF映画の古典的作品です。本作の影響を受けて『妖星ゴラス』が作られ、本作のリメイク企画から『ディープ・インパクト』が作られたそうです。

 

70年以上も前の作品なので、現代の高度に発達したVFXに比べ、アナログな特撮はチープに見えます。大人であれば、それを低評価するのではなく、味わいとして受け入れましょう。

 

SF映画なのに冒頭で聖書が提示されます。ロケットで他の惑星に移住するという内容を「ノアの箱舟」の現代版とする意図でしょう。これは原作にない描写であり、科学的なSFに非科学的な宗教を持ち出すのは疑問です。

 

ロケットに乗れる人数が限られているので、自分だけ助かろうとする人たちが争いを始めます。このエゴむき出しの醜悪さは後世のサバイバル映画やゾンビ映画でも見られます。現実の災害でも同様の事態は起こりがちで、人間という生き物は70年以上経っても変わらないと知るのです。

 

★★★☆☆(2024年12月6日(金)インターネット配信動画で鑑賞)

 

 

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