どうも。公職選挙法違反という民意の瑕疵が問題であるにもかかわらず、「民意で選ばれた知事だからー!」とほざく支持者は頭悪過ぎます。嘘っぱちの民意で選ばれた知事ならば引きずり下ろすのが健全な民主主義です(具体的な実名は出しません)。
それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『汚れた女』です。
嫉妬から殺人を犯した人妻と、殺された女の夫の奇妙な道行きを描いた人間ドラマ(映画.comより引用)。1998年公開作品。監督は瀬々敬久で、出演は吉野晶、諏訪太朗、工藤翔子、佐野和宏、川瀬陽太。
本作は国映株式会社配給の成人映画だから、かなりピンク映画らしからぬ作風であってもピンク映画です。実際にあった「福岡美容師殺人事件」を基にしています。
台詞は少なめで、演技は誇張がなくて抑制的です。その極端な演出はヨーロッパ映画、特に北欧系の映画のそれを思わせます。後半の舞台が雪景色であることが、それを強調させます。
当時の瀬々敬久は一般映画も監督し始めた時期であり、演出の幅を広げようとしたのかもしれません。ロングショット(引きの画)や長回しを大胆に駆使しています。
人妻(吉野晶)と彼女に殺された女の夫(諏訪太朗)は心に虚無があり、その虚無を埋めるかのように愛し合います。憎悪や復讐心で繋がるはずの二人がそうなることに、愛というものの不思議を感じずにいられないのです。
★★★☆☆(2024年11月17日(日)インターネット配信動画で鑑賞)
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