【映画評】人妻ドラゴン 何度も昇天拳 | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

どうも。中途半端な意識高い系は「自分は賢い」と自惚れているので、SNS投資詐欺・ロマンス詐欺に騙されたり、YouTube動画で流布されるデマを真実と信じたりしそうです。

 

それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『人妻ドラゴン 何度も昇天拳』です。

 

アメリカ人青年ダニエルが一目惚れした、近所の人妻マヤは空手の達人でありながら、その能力を封印していた。2017年公開作品。監督は吉行由実で、出演は二階堂ゆり、和田光沙、冴島エレナ、ニック・ピューマ、マーク・チネリー、柳東史、竹本泰史、樹カズ、岡元あつこ。

 

吉行由実監督のアクションピンク映画です。その内容はカンフー映画や空手映画へのオマージュに満ちています。

 

先ずオープニングタイトルが香港ゴールデンハーベスト作品のそれを真似ています。スタッフロールが「監督」ではなく「導演」というこだわりです。劇中の台詞ではブルース・リーやジミー・ウォングのカンフー映画、千葉真一の空手映画に言及されています。それどころかマヤ(二階堂ゆり)がダニエル(ニック・ピューマ)に空手を教えることで『ベスト・キッド』まで網羅しています。

 

ピンク映画なので濡れ場シーンもあります。そのエロ度は吉行監督の女性目線が活かされているのかソフトタッチです。本来ピンク映画は濡れ場シーンがメインのはずなのに、本作ではオマケ扱いされています。メインとオマケが逆転している点で、本作は食玩と同じ仕様です。

 

本作から濡れ場シーンを除けば、ベタなストーリーのカンフー映画または空手映画です。主演を志穂美悦子にすれば、ほぼ往年の東映「女必殺拳」シリーズの一作になります。

 

それなりに楽しめる娯楽作品です。惜しいのは主演の二階堂がむっちりボディーで動きがシャープに見えないこと、クライマックスの対決シーンでチープなCGを用いたことなのです。

 

★★☆☆☆(2024年11月13日(水)インターネット配信動画で鑑賞)

 

 

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