どうも。過去に自由民主党と連立した政党は党勢を失ったり、議員を吸収されたりしました。衆院選での躍進で調子に乗った国民民主党が自民党に接近するのは、どういう結末になるのでしょうか。
それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『LSD ラッキー・スカイ・ダイアモンド』です。
精神病患者の女が監禁され、変態医師の男女に治療名目の凌辱を受ける。1990年公開のオリジナルビデオ作品。監督は橋本以蔵で、出演は網浜直子、中村れい子、佐野史郎。
1988年から1989年にかけて発生した東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件で話題になったスプラッターホラーシリーズの第7作です。劇場用映画ではなく、オリジナルビデオ作品ですが、鑑賞する機会を得たので観てみました(現在は廃盤)。
本作は事件の影響によってタイトル変更されてリリースされました。「ギニーピッグ」の名はありませんが、「ギニーピッグ」シリーズ最終作です。
精神病患者役の網浜直子は、ほとんど台詞らしい台詞がなく、発狂と絶叫で全編を演じ切ります。これはこれで凄まじいことであり、プライベートの精神状態が心配になります。
変態医師役の佐野史郎は開頭手術した患者の脳を触りながら興奮し、変態女医役の中村れい子に口淫してもらいます。そして絶頂に達すると、這い回っているゴキブリを捕まえて食べます。施設から脱出しようとする患者を段ボール箱で武装(?)して追いかけます。佐野を有名にしたテレビドラマ『ずっとあなたが好きだった』の冬彦さん役は、本作の変態ぶりをマイルドに大衆化したものだと思い知ります。
気狂いと変態がやっていることなので、意味不明な描写があっても、大まかなストーリーは分かります。「ギニーピッグ」シリーズの中では鑑賞に堪え得る作品です。
冒頭のグロ描写が患者の幻覚であったことから、本作の全てが薬物中毒者でもある患者の幻覚であるという解釈も成り立ちます。タイトルの「LSD」が、それを示唆しているようなのです。
★★★☆☆(2024年9月27日(金)インターネット配信動画で鑑賞)

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