どうも。再審無罪判決が出た袴田事件を、証拠捏造で冤罪をでっち上げた検察が己の面子を守るために控訴するというのなら、そんな面子は豚にでも食わせてしまえ。
それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『ギニーピッグ 悪魔の実験』です。
3人の男たちが拉致した1人の女を過酷な拷問にかける。1985年公開のオリジナルビデオ作品。監督は小椋悟で、脚本は日野日出志。
1988年から1989年にかけて発生した東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件で話題になったスプラッターホラーシリーズの第1作です。劇場用映画ではなく、オリジナルビデオ作品ですが、鑑賞する機会を得たので観てみました(現在は廃盤)。
タイトルのギニーピッグとはモルモットのことであり、拉致した女性を実験用モルモットのように扱うという意味でしょう。本作にストーリーはなく、女性を様々な拷問にかけ続けるだけです。
一応「本当にあったスナッフフィルム」という体裁を取っています。しかし『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』以後、大量に作られたモキュメンタリー(フェイクドキュメンタリー)映画に慣れた現代の私から見れば、すぐに作り物だと分かる出来です。画質や撮り方がプロっぽくて、素人臭さがないのです。これではリアリティーがありません。
それでも約40年前であれば、本作を本物だと信じた人がいたのでしょうか。東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件の犯人である宮崎勤は本作のビデオテープを所持していなかったにもかかわらず、マスコミから本作を本物だと信じて凶行に及んだかのように扱われたのです。
★☆☆☆☆(2024年8月24日(土)インターネット配信動画で鑑賞)

にほんブログ村 映画評論・レビューに参加しています(よろしければクリックを!)