【映画評】フォロウィング | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

どうも。金メダルを獲得できなかった日本代表選手を叩く「メダル気狂い」(©千葉すず)が出没する時期になりました。発見したら、そいつが間違っていることを自覚できるようにお仕置きしてやりましょう。

 

それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『フォロウィング』です。

 

作家志望のビルは創作のヒントを得るため、街で目に止まった人々を尾行する日々を送っていた。そんなある日、ビルは尾行していることをターゲットの男に気づかれてしまう。その男コッブもまた、他人のアパートに不法侵入して私生活を覗き見る行為を繰り返しており、ビルはそんなコッブに次第に感化されていく。数日後、コッブとともにアパートに侵入したビルは、そこで見た写真の女性に興味を抱き、その女性の尾行を始めるが……(映画.comより引用)。1998年製作のイギリス映画で、2001年日本公開作品。監督はクリストファー・ノーランで、出演はジェレミー・セオボルド、アレックス・ハウ、ルーシー・ラッセル、ジョン・ノーラン。

 

クリストファー・ノーラン監督の長編デビュー作です。ノーラン作品の多くは犯罪絡みのネタであり、デビュー作である本作もまた犯罪が絡みます。

 

メメント』と同じく、物語の時系列をいじくるテクニックを見せます。それによって複雑で難解な映画であるかのような印象を受けます。しかし上映時間が70分と短めであることもあり、2回観れば大筋の理解はできます。

 

犯罪絡みのサスペンス映画である本作には、アルフレッド・ヒッチコック作品へのオマージュがあります。他人の私生活の窃視、犯罪の濡れ衣、ブロンドの悪女がそうです。モノクロ撮影にしたのも、イギリス時代のヒッチコック作品に寄せたかのようです。

 

若きノーランが同じイギリス出身の偉大なる先達を意識したのでしょう。しかし、それに止まらず、アメリカに渡って成功するという共通点までできるとは想像していなかったと思われるのです。

 

★★★☆☆(2024年6月24日(月)インターネット配信動画で鑑賞)

 

 

 

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