どうも。ホリエモン(堀江貴文)、ひろゆき(西村博之)、お金配りおじさん(前澤友作)なんかを信用するやつが偽広告詐欺の被害者になるのは当然です。人を見る目がなさ過ぎます。
それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『怪談生娘吸血魔』です。
美貌のダンサー・ジャネットは、恋人のピエールから別れ話を切り出された夜、自動車事故で顔に一生消えないケロイド状の傷を負ってしまう。しかし、自殺まで考えた彼女の前に現れたのは、奇跡の新薬で傷を治すと云うレビン教授の女助手モニークだった。その約束は果たされ、一旦は傷痕は消えてなくなった様に見えたが、すぐにまた再発した。新薬の在庫は切れ、新たに作り出すには生きた人間を犠牲にする必要があった。ジャネットを愛し始めていたレビン教授は、やがて取り返しのつかない行動にでる……(DVD商品説明文より引用)。1963年日本公開作品。監督はアントン・ジュリオ・マジャノで、出演はアルベルト・ルーポ、スザンヌ・ロレット、セルジオ・ファントーニ、フランカ・パリシ、イヴォ・ガラーニ、アンドレア・スコッティ。
本作はイタリア製ホラー映画で、日本では大蔵映画が配給しました。新東宝の流れを受け継ぐ大蔵映画は、エロやグロで集客しようと図ったため、『怪談異人幽霊』の併映作として『怪談生娘吸血魔』という邦題を付けました。内容に忠実であることよりインパクト狙いの邦題です。
レビン教授が悪事を働く時、薬品によって怪物化するのは『ジキルとハイド』の影響でしょう。その他にも、どこかからパクったようなネタがあります。まあ、B級映画とはそういうものです。
本作の米題は『ATOM AGE VAMPIRE』で、直訳すれば「核時代の吸血鬼」です。かつて広島に赴任していたレビン教授は、放射能による突然変異に興味を持ち、それを研究対象にしたというエピソードが由来です。怪物化したレビン教授の顔がゴジラに似ているのは、それを意識したからでしょうか。
そうであっても、反核や反戦など政治的メッセージはほとんど無く、単なるネタの一つとして利用されただけです。B級娯楽映画に期待しても無駄だと承知しても、被爆国日本の民としては少々ガッカリしてしまうのです。
★★☆☆☆(2024年3月15日(金)インターネット配信動画で鑑賞)
にほんブログ村 映画評論・レビューに参加しています(よろしければクリックを!)