【映画評】ハイティーンやくざ | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

どうも。引退した北青鵬がプロレス入りして「令和の北尾光司」になることを期待します。長州力への民族差別発言や、SWSでの八百長発言レベルの暴言を吐きそうな逸材でもあります。

 

それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『ハイティーンやくざ』です。

 

平和な町を食いものにするやくざに高校生たちが挑む青春映画(日活データベースより引用)。1962年公開作品。監督は鈴木清順で、出演は川地民夫、田代みどり、杉山俊夫、上野山功一、松尾嘉代、松本典子、初井言栄、高品格、山田禅二、佐野浅夫。

 

鈴木清順が日活在籍時に監督した青春映画です。カラーではなくモノクロ、上映時間(72分)の短さ、主演が川地民夫であることから併映作品(二本立て上映の本編ではない方)だと思われます。

 

映画会社が推すのは本編であり、併映作品はおまけ扱いです。その扱いを利用して、鈴木監督は愉快犯的に遊び心のある演出をしています。その演出が後の清順美学につながります。

 

例えば二人の人間が駆け寄って抱擁するシーンならば、一方を画面の右側から、他方を画面の左側から移動させる構図にするのが定番の演出でしょう。しかし本作では、二人とも画面の奥から手前へ移動させる構図にする不思議な演出をしています(私の説明力不足で伝わらなければ、一度ご覧になってみてください)。

 

他にも遊び心のある演出をしています。ストーリーが平凡であるため、それらの演出が気になります。そして鈴木監督が遊びに夢中になったせいなのか、強引な結末になっているのです。

 

★★☆☆☆(2024年1月9日(火)インターネット配信動画で鑑賞)

 

 

 

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