どうも。菅義偉(別名すがっち)は秋田の苺農家の倅だから、名家の坊ちゃんである河野太郎や小泉進次郎を子分にして優越感を味わっているのでしょう。憐れみ。
それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『ユートピア』です。
三島由紀夫を敬愛する青年ヒンズと恋人ジョーイが通う大学に、古代ギリシャ文化を研究するミン教授が赴任してくる。ミン教授は学生たちの前で自分がゲイであることを告白し、教室のスクリーンに自分と男性が裸で抱きあっている写真を映し出す。カソリックのジョーイは嫌悪感を露にしてその場を去るが、ヒンズは困惑しながらもミン教授に惹かれてしまう。三島由紀夫の話題で意気投合したヒンズとミン教授は、いつしか互いに求めあうようになり……(映画.comより引用)。2016年日本公開作品。監督はスカッドで、出演はアドニス、ジャッキー・チャオ、モウ・チン、フィオナ・ウォン。
同性愛について描いた香港映画です。やたらとヌード、しかも男性のヌードが映し出されます。スカッド監督の趣味なのでしょうか。
大学生ヒンズ(アドニス)は三島由紀夫を敬愛し、それで大学教授ミン(ジャッキー・チャオ)と深い関係になります。三島と同性愛を結び付けた映画が日本で公開されたのは、少し驚きです。ポール・シュレイダー監督の日米合作映画『Mishima: A Life in Four Chapters』は三島の遺族の反対によって、日本での劇場公開だけでなく、ソフト化もされていないからです(鑑賞するためには海外版のソフトを入手するしかありません)。
本作では、主にヒンズとミンの私的関係が描かれています。それは閉ざされた世界の出来事であり、社会との関係性が希薄です。かつては同性愛を精神障害として承認しなかった中国政府は、1997年に同性愛を合法としながらも、国内のLGBT組織に弾圧を加え続けています。その中国政府が睨みを利かせていれば、香港映画での表現に限界があるのでしょう。
本作でヒンズとミンが思い描く理想郷と中国政府が望む理想郷が異なることは、よく分かるのです。
★★☆☆☆(2023年11月10日(金)インターネット配信動画で鑑賞)
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