【映画評】豪傑児雷也 | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

どうも。高齢ドライバーの事故頻発により運転免許返納が奨励される現在、ライドシェアの担い手に高齢者を充てようと主張する小泉進次郎は相変わらずバカですね。

 

それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『豪傑児雷也』です。

 

忍術師である児雷也の活躍を描く時代劇。1921年公開作品。監督は牧野省三で、出演は尾上松之助、片岡松燕、片岡長正、大谷鬼若、市川寿美之丞。

 

カツベン!』で描かれた時代に作られた白黒サイレント映画です。同作では牧野省三役を山本耕史が演じています。

 

日本最古の特撮映画でもあります。『月世界旅行』で知られるジョルジュ・メリエスが用いた、登場人物が消えたり現れたりするフィルム編集テクニックを見ることができます。それは当時の観客にとって忍術や魔法の類に映ったでしょう。

 

児雷也が大きなガマに化けるシーンでは、上掲画像のような着ぐるみを使用しています。現代人が見れば、チープな出来に微笑んでしまうでしょう。しかし、この着ぐるみ使用は後世に継承され、『ゴジラ』など日本特撮映画の主流になってきた歴史があります。

 

公開から1世紀以上も経った今となっては、純粋に娯楽作品として観るより、歴史資料として観る気分です。それにしても上映時間が約20分とは言え、台詞も伴奏もない映画を観るのは集中力を要することだと思い知ったのです。

 

★★☆☆☆(2023年10月6日(金)インターネット配信動画で鑑賞)

 

 

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