福島第一原発の処理水(汚染水)海洋放出に反対する中国が、日本産水産物を輸入停止する対抗措置に出ました。日本にとって中国は世界1位の農林水産物・食品の輸出相手国であり、中国向け輸出額のうち水産物は871億円です。その利益が失われ、日本の水産業に大きなダメージを与えます(因みに中国にとって日本は水産物輸入先の10位にも入っていないので、輸入停止しても経済的ダメージは小さいです)。
中国は処理水海洋放出に反対してきました。海洋放出ではなく水蒸気放出という代案まで出していました。それでも日本が海洋放出を強行したから、中国は反発して対抗措置を取ったのです。
中国と異なり、アメリカは日本の処理水海洋放出に反対していません。日本が科学的根拠を示して説得したからでしょうか。
防衛省は24日、米軍の北部訓練場や嘉手納基地、ホワイトビーチなどで複数の提供施設を整備することで日米合同委員会で合意したと発表した。嘉手納基地では約60億円で家族住宅8棟40戸を新たに整備する。既存の住宅が老朽化しているためだという(琉球新報より引用)。
取引先と交渉する場合、相手方に有益な「手土産」を差し出せば、話が円滑にまとまる可能性が高いです。ある取引先に手土産を差し出して交渉したにもかかわらず、そこと同格な別の取引先に手土産なしで交渉しようとすれば、機嫌を損なわせて交渉決裂になる可能性が高いです。ましてや「あちらさんが納得してるんだから、お前も納得しろよ!」という虎の威を借る狐のようにイキった態度で交渉に臨めば、即座に交渉決裂です。
交渉術を用いず、ましてや相手方に失礼な態度を取る者は社会人失格なダメ大人です。ダメ大人は自分のダメさを隠すために強がりますが、そのダメさでより窮地に追い込まれるでしょう。
24日にも始まる東京電力福島第一原発事故の処理水放出に、マーシャル諸島など太平洋の島しょ国から懸念の声が上がっている。遠く離れた海の向こうの人々が異議を申し立てた背景には、戦前の日本統治や米国の核実験など大国の犠牲になってきた歴史の記憶があるという(東京新聞より引用)。
タイの英文紙「バンコク・ポスト」によると、タイ王国消費者保護委員会は日本で福島第一原子力発電所の放射能汚染水の海洋放出が始まったことを受け、日本が輸出元である海産物への規制を強化するよう、食品医薬品局(FDA)と農林水産省に求めました(AFP BBNEWSより引用)。