「処理水」、24日にも放出で最終調整…首相「漁業者のため必要な対策とり続ける」
政府は、東京電力福島第一原子力発電所(福島県)の処理水の海洋放出について、24日にも開始する方向で最終調整に入った。22日に関係閣僚会議を開き、決定する。岸田首相は21日、全国漁業協同組合連合会(全漁連)の坂本雅信会長らと首相官邸で面会し、放出への理解を求めた。
(読売新聞オンラインより一部引用)
東京電力福島第一原発の「処理水」(国際的には汚染水)の話です。
「処理水」の海洋放出までのダメなところは手順を間違えていることです。まともな大人であれば、被害者である漁業関係者を説得してから海洋放出開始日を決めるものです。しかし政府は漁業関係者の納得を得ない状況で海洋放出開始日を決めています。しかも漁業関係者との面会前にマスコミを通じて海洋放出開始時期を今月中だと匂わせていました。これは海洋放出が死活問題となる漁業関係者に大変失礼です。
マイナンバー保険証の件でも同じ間違いを犯しています。不具合が生じたマイナンバーカードシステムの総点検が終わる前に来年秋の保険証廃止を決めています。じっくりと総点検をした後でなければ、更なる不具合が発生するおそれがあります。保険証廃止後では、その不具合が人命に関わる医療過誤に結び付くかもしれないのに。
落語家の林家木久扇が師匠である林家彦六のエピソードとして話す小ネタがあります。「便所に行って用を足してから、鼻をかんだ紙でお尻を拭こうと思ったら、間違えてお尻を拭いた紙で鼻をかんで臭かった」という話です。おそらく事実ではなく、創作でしょう。
当たり前の手順を間違える政府は鼻先にウンコを付けたダメ大人です。これは笑い話にならない深刻な話です。