【映画評】霧と影 | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

どうも。難民の地位に関する条約(難民条約)に加入していながら、それに沿わない入管体制を維持したいならば、日本は同条約から離脱すべきです。同条約にはアメリカとEU各国だけでなく中国とロシアも加入しており、北朝鮮が加入していません。日本が離脱すれば、人権意識皆無な「東朝鮮」の地位を得られますよ。

 

それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『霧と影』です。

 

田舎で起こった転落死事件の真相に新聞記者が迫っていく。1961年公開作品。監督は石井輝男で、出演は丹波哲郎、梅宮辰夫、水上竜子、鳳八千代、安井昌二、永井智雄、柳永二郎

 

水上勉の同名推理小説を原作にして、石井輝男監督によるミステリー映画です。新聞記者役を演じる丹波哲郎と梅宮辰夫が若々しいことから、すごく昔の作品だと分かります。

 

事件の謎を追う新聞記者たちの演技がコミカルだったり、重要人物を追いかけるシーンを狭く曲がりくねった路地で撮ったりするのは、石井監督流の演出です。これらのテクニックを石井監督は新東宝在籍時に身に付けました。

 

スピーディーでテンポが良いストーリー展開なので、難事件でも上映時間90分以内に解決します。このフォーマットは、後にテレビの2時間ドラマに活かされます(本編にコマーシャルを足したら、2時間くらいになります)。映画業界の斜陽化によって、本作のようなプログラムピクチャーを手掛けた映画監督たちがテレビドラマに活躍の場を移したからです。

 

ところで近頃の日本映画では、上映時間2時間超でありながら監督の実力が不十分なため、間延びして退屈な出来になっている作品もあります。それに比べれば、短い上映時間で監督の個性も刻み込んだ本作が丁度良いのです。

 

★★☆☆☆(2023年5月3日(水)インターネット配信動画で鑑賞)

 

 

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