どうも。「痛みを伴う改革」→「身を切る改革」、「聖域なき」→「タブーなき」、メディアコントロールの点で小泉政権の超劣化コピーが大阪維新の会です。小泉フィーバーとやらに騙されたバカは維新にも騙されます。
それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『娘よ』です。
パキスタン、インド、中国の国境付近にそびえ立つカラコルム山脈。その麓では数多くの部族が暮らし、衝突と融和を絶えず繰り返していた。ある日、部族間で衝突が起こり、トラブルを収める代償として、相手部族の老部族長と10歳になるゼナブとの婚姻が求められる。その事実を知ったゼナブの母アララッキは幼い娘を守るため、掟を破り部族からの脱出を図る(映画.comより引用)。2014年製作のパキスタン・アメリカ・ノルウェー合作で、2017年日本公開作品。監督はアフィア・ナサニエルで、出演はサミア・ムムターズ、サレア・アーレフ、モヒブ・ミルザ。
日本では珍しいパキスタン映画です。パキスタンにおける映画制作の環境は、「ボリウッド」と呼ばれる隣国のインドと大きく異なるようです。
そのパキスタンで数少ない女性映画監督であるアフィア・ナサニエルは、パキスタンで生きる女性として主人公の母娘の心情を理解しているのでしょう。根幹にあるのは普遍的な親子関係です。
インド映画にも言えることで、この地域の人々は目力が強いから感情表現が伝わりやすいです。パキスタン語が分からないので台詞回しが上手いのか判断できなくても、表情や動きだけで何を言わんとしているのか伝わります。
自分の支配欲や権力欲を満たすための道具として「伝統」を利用する者は、どの国にもいます。そいつらが女性や子供の人権を踏みにじる暴挙に出るのであれば、映画という手段によって国際社会に晒してでも糾弾するに値するのです。
★★★☆☆(2023年4月21日(金)インターネット配信動画で鑑賞)
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