【映画評】ドラゴン特攻隊 | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

どうも。国会で重要案件が議論されている現在、テレビで特殊詐欺集団や偵察気球撃墜が大きく取り扱われているのは、安倍政権下の国会で重要案件が議論されている時、テレビで芸能人の薬物事件や北朝鮮のミサイルが大きく取り扱われていたのと類似の手口です。騙されるなよ。

 

それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『ドラゴン特攻隊』です。

 

第二次大戦下の緊迫した社会情勢を背景に、日本軍に拉致された高級将校救出を目指す特攻隊とそれを助ける謎の人物の活躍を描くクンフー映画(映画.comより引用)。1983年日本公開作品。監督はチュー・イェンピンで、出演はジャッキー・チェン、ジミー・ウォング、ブリジット・リン、チェン・シアウ・チャウ、チェウン・チャン、フォン・シン、チャン・リン、シュー・ピー・リャウ、コン・タク・ムン。

 

香港と台湾が合作したアクション・コメディ映画です。ジャッキー・チェンは自身の契約トラブルをジミー・ウォングが解決したので、その義理立てとして出演したそうです。大人の事情というやつですね。

 

時代考証を無視した悪ふざけのような演出が連発します。何となく『オースティン・パワーズ』に近いものを感じます。万国共通でウケる笑いというのは、そういうものなのでしょう。

 

コメディ映画と言えども、ガンアクション、カーアクション、カンフーアクションに大爆破シーンまで詰め込まれています。娯楽作品としては、お腹いっぱいになれる出来です。

 

ところで本作に登場する日本兵はナチスのハーケンクロイツの旗を掲げ、江戸時代の武士の格好をしています。その日本兵が機関銃で虫けらの如く殺されます。ブルース・リー主演の『ドラゴン怒りの鉄拳』のように、中華圏の映画で日本人が憎き悪役にされるのは珍しいことではありません

 

映画のことだと割り切れる私は、そうした日本人の扱いに何とも思いません。しかし戦死した日本兵を英霊と讃え、反中感情から「台湾は親日」だと信じている自称愛国保守の皆さんは、台湾が製作した本作をどう思うのでしょうかね。

 

★★★☆☆(2023年1月21日(土)インターネット配信動画で鑑賞)

 

 

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