【映画評】日本暴行暗黒史 怨獣 | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

どうも。同性婚の法制化によって社会が変わることを恐れながら、業務のデジタル化促進によって社会を変えようとしたり、憲法第24条の「両性の合意」という文言を厳格に解釈して同性婚に反対しながら、憲法第9条の「戦力」という文言を柔軟に解釈して敵基地攻撃能力を保持しようとしたりというのは、正に支離滅裂な戯言ですな。

 

それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『日本暴行暗黒史 怨獣』です。

 

薬売りの扮装をした吉三と若い男が江戸からある村へやってくる。吉三はかつて名うての蔵破りであったが、相棒だった庄太に裏切られ大金を奪われ獄に堕ちることとなった。庄太は奪った金を元手に醤油問屋として成功した生活を送っているが、そこへ復讐に燃える吉三が現れる(DIG LABEL作品案内より引用)。1970年公開作品。監督は若松孝二で、出演は辰巳典子、野上正義、津崎公平、藤ひろ子、島絵梨子、黒瀬マヤ、有沢真佐美、神原明彦。

 

低予算のピンク映画でありながら、明治初期を舞台にした本格的な時代劇です。セットを作るほどの金銭的余裕が無くても、既存の建物を活用して撮影しています。

 

公開当時の価値基準で成人映画に指定されています。しかし、現代の価値基準に照らせば、それほどエロくありません。ほぼ全編モノクロですが、一部の濡れ場シーンだけをカラーにするサービスが施されています。その濡れ場シーンも成人指定(R18)にするほどエロくはありません。

 

若松孝二監督作品にしては、本作から政治的・社会的なメッセージを感じ取れません。観客に対する良い意味での裏切りを意図して、あえてそうしたのでしょう。しかし、私としては物足りないという感想を抱いてしまうのです。

 

★★☆☆☆(2023年1月19日(木)DVD鑑賞)

 

 

にほんブログ村 映画評論・レビューに参加しています(よろしければクリックを!)