どうも。同性婚の法制化で社会が変わってしまうのではなく、社会が変わったから同性婚を法制化するのです。国際情勢が変わったから改憲するというロジックを弄する者が何を言っているのやら。
それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『恐怖女子高校 女暴力教室』です。
関西の女子学園を舞台に、その学園の総番長と敵対するグループ、それに一匹狼の転校生との男顔負けの争いを描く(映画.comより引用)。1972年公開作品。監督は鈴木則文で、出演は杉本美樹、三浦夏子、成瀬正孝、衣麻遼子、由利徹、岡八郎、三原葉子、大泉滉、金子信雄、名和宏、池玲子
1970年代に入って映画産業が斜陽化する時期に、東映が起死回生とばかりに放ったエロス&バイオレンスな青春物(?)です。女子高生同士の取っ組み合いは、キャットファイト好きには堪らないシーンでしょう。もっとも杉本美樹も池玲子も、その他の女子高生キャストも誰一人として女子高生に見えませんけど。
本作の女子学園の荒廃ぶりは只事ではありません。外見は上品そうに装っていますが、学園内で生徒たちが日常的に犯罪を行っています。『クローズZERO』の鈴蘭男子高校に劣らぬ荒れっぷりです。
殺伐としたストーリーが展開する中、教師役の由利徹と大泉滉、校医役の岡八郎が笑いを取ろうとします。これは「トラック野郎」シリーズの鈴木則文監督ならではの演出です。
そして『徳川セックス禁止令 色情大名』の鈴木監督でもあるので、生徒たちの怒りの矛先は、腐敗した学園経営をする理事長一族に向かうという反体制&反権力な結末へと突き進んで行くのです。
★★★☆☆(2023年1月13日(金)DVD鑑賞)
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