どうも。本当の危機管理とは被害者にならないだけでなく、加害者にもならないように努めることです。だから自分がコロナ感染しないだけでなく、他人をコロナ感染させないためにマスク着用するのです。
それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『生きるべきか死ぬべきか』です。
ナチス占領下のワルシャワから脱出する俳優一座の姿を描く(映画.comより引用)。1942年製作のアメリカ映画で、1989年日本公開作品。監督はエルンスト・ルビッチで、出演はキャロル・ロンバード、ジャック・ベニー、ライオネル・アトウィル、フェリックス・ブレサート、シグ・ルーマン、トム・デューガン、スタンリー・リッジス。
タイトルはシェイクスピアの演劇『ハムレット』で有名な台詞です。舞台上でヨーゼフ(ジャック・ベニー)が発し、それが何かの合図になります。
ヨーゼフらの劇団がナチスになりすまし、本物のナチスを騙して渡り合います。この役者がなりすますというアイデアは、三谷幸喜の映画『ザ・マジックアワー』やテレビドラマ『合言葉は勇気』でも用いられています。おそらく本作へのオマージュですね。
騙され続けるナチスのエアハルト大佐(シグ・ルーマン)は無能な間抜け扱いされます。劇団は知略を用いてナチスを騙し、ワルシャワ脱出に成功します。知性が反知性に勝り、芸術が愚かな政治に勝るのは痛快です。
ドイツ出身のユダヤ人であるエルンスト・ルビッチ監督は、祖国と同胞を蹂躙するナチスを批判しました。製作当時、ナチスがヨーロッパで猛威を振るっていたにもかかわらずです。そのルビッチ監督の勇気に比べれば、安倍政権下で批判の口をつぐんでいたマスコミは腰抜けとしか評価できないのです。
★★★☆☆(2023年1月12日(木)インターネット配信動画で鑑賞)
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