どうも。「中国ガー」「韓国ガー」と悪口を言っておきながら、「でもインバウンド観光でお金たくさん使ってね」と言える日本人は、脳味噌が腐ってるんじゃないの?
それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『荒馬と女』です。
離婚都市と呼ばれるリノに訪れた美しい女性ロザリン。離婚直後の彼女はカウボーイのゲイ、そして自動車修理工のギドと知り合う。ふたりの男はロザリンに心を奪われてしまう。ゲイの友人パースも加わり、一行は砂漠へ野馬狩りに出発する。馬と人間の壮絶な闘いを見たロザリンはそれを止めようとするが……(映画.comより引用)。1961年日本公開作品。監督はジョン・ヒューストンで、出演はクラーク・ゲーブル、マリリン・モンロー、モンゴメリー・クリフト、セルマ・リッター、イーライ・ウォラック。
クラーク・ゲーブルとマリリン・モンローの遺作です。父親を知らない少女時代のモンローは、ゲーブルを理想の父親として見ていたそうです。モンローにとって夢の共演でしたが、最初で最後の共演だったのです。
原作と脚本を担当したアーサー・ミラーは、当時モンローの夫でした。撮影時に二人の夫婦関係は冷え切っていたと言われています。それでも、本作のロザリンにはモンローのキャラクターが反映されているでしょう。
撮影当時、30代半ばのモンローは大人の色気を出しています。ボディーはムチムチですが、これぐらいが丁度いいです。日本女性の痩せ願望は強過ぎます。
ロザリン(モンロー)、ゲイ(ゲーブル)、ギド(イーライ・ウォラック)、パース(モンゴメリー・クリフト)の四人は訳ありの曲者です。四人は互いの思いを酌むことができず、嚙み合いません。原題の“MISFITS”は不一致という意味であり、それはオープニングのタイトルバックでジグソーパズルによって表現されています。
作品全体も何かスッキリせず、それは作り手と演じ手の不一致、すなわちミラーとモンローの不一致が影響したものではないかと思ってしまうのです。
★★☆☆☆(2022年12月29日(木)インターネット配信動画で鑑賞)
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