【映画評】キングコング対ゴジラ | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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どうも。コロナで多くの人が死んでいるのにノーマスクを主張する奴は、無責任で危機管理能力がないノータリンです。

 

それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『キングコング対ゴジラ』です。

 

北極の氷山から復活したゴジラが、南海の孤島から生け捕りにされたキングコングと日本で対決する。1962年公開作品。監督は本多猪四郎で、出演は高島忠夫、浜美枝、佐原健二、藤木悠、有島一郎、平田昭彦、田崎潤、若林映子。

 

昭和「ゴジラ」シリーズ第3作です。ゴジラもコングも造形と動きがユーモラスで可愛いです。特に昼間のシーンでは、当時の特撮レベルも相まって、全く怖くありません。第1作の『ゴジラ』が怖かったのは、モノクロ映画で夜間のシーンが多かったからだと気付かされます。

 

出演している高島忠夫や藤木悠の陽気なキャラクター、有島一郎のオーバーなコメディ演技も作品の怖さを薄れさせています。『ゴジラvsコング』でオタクな登場人物がコミカルな演技をしていたのは、本作を参考にしたからなのかと思ってしまいます。

 

本家『キング・コング』のコングがフェイ・レイを手にしながらエンパイアステートビルに上ったように、本作のコングは浜美枝を手にしながら国会議事堂に上ります。浜は『007は二度死ぬ』に出演しているので、和製フェイ・レイかつボンドガールです(若林映子も同作に出演しているので、ボンドガールです)。

 

本作は特撮レベルやコメディ演出のせいでツッコミどころ満載です。しかしオリジナルの『キング・コング』を消化しながら、現代日本の商業主義批判を織り交ぜたストーリーは、よく出来ているのです。

 

★★★☆☆(2022年12月24日(土)インターネット配信動画で鑑賞)

 

 

 

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