どうも。「女子供は黙ってろ」というジャパニーズおっさんマインドが日本を生きづらい社会にしています。私は女性や若者のチャレンジを支援して成功させることによって、その時代遅れなジャパニーズおっさんマインドの持ち主を黙らせたいのです。
それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『ぬるぬる燗燗』です。
女の肌で温めた究極のぬる燗作りに命を賭けた居酒屋主人の愛と意地のドラマ(映画.comより引用)。1996年公開作品。監督は西山洋一で、出演は藤田敏八、三浦勇矢、渡辺護、城野みさ、葉月螢、松本コンチータ、水橋研二、皆川衆、松川信。
関西テレビで制作されたドラマを再編集して、ピンク映画として公開した作品です。テレビ放映版を知らないので比較できませんが、おそらく濡れ場をハードにしたのでしょう。
主人公の居酒屋主人役を『ツィゴイネルワイゼン』の藤田敏八が演じています。本業が映画監督とは思えないほど良い演技を見せます。更にライバルの居酒屋主人役を演じる渡辺護も、本業は映画監督です。こちらも良い演技を見せます。
主題歌は大和屋竺が作詞した「酔っぱらいのブルース」です。この曲は『殺しの烙印』の主題歌「殺しのブルース」のパロディのように聴こえます。『ツィゴイネルワイゼン』に『殺しの烙印』では、鈴木清順の匂いがしてきます。
本作は鈴木清順作品のノリが好きな人たちが集まって作った映画でしょう。だから、その(良い意味での)いい加減さによって、不思議でとんでもないストーリーでも吞み込みやすくなります。
不思議でとんでもないピンク映画ですが、究極のぬる燗作りを描く本作は『美味しんぼ』や『ミスター味っ子』と同ジャンルであると言えるのです。
★★☆☆☆(2022年12月23日(金)インターネット配信動画で鑑賞)
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