どうも。あの安倍政権ですら消費税増税するときに「国民に信を問う」と選挙をしました。岸田政権が防衛費増税するのに選挙の話が出ないのは、どうしたことでしょう。岸田政権は安倍政権より民主的ではないのですか。
それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『袋小路』です。
全財産を投げ打って、孤島の古城を買い取り、若い妻と理想郷を求める中年男の生活に逃亡中のギャングが侵入し、奇妙な人間関係が出来上がったり、こわれたり……(映画.comより引用)。1966年製作のイギリス映画で、1971年日本公開作品。監督はロマン・ポランスキーで、出演はドナルド・プレザンス、フランソワーズ・ドルレアック、ライオネル・スタンダー、ジャック・マッゴーラン。
ロマン・ポランスキー監督の長編第3作です。第1作『水の中のナイフ』ほどヌーヴェル・ヴァーグ的でなく、第2作『反撥』ほど神経質ではない、全体として通俗的な作りです。
孤島の古城に粗暴なギャングのリチャード(ライオネル・スタンダー)が押しかけて来ます。逃亡中のリチャードはボスからの電話にイラつき、家中の家具どころか家庭内の秩序も壊します。
古城の主ジョージ(ドナルド・プレザンス)は気弱で、口先だけ勇ましいことを言いますが、リチャードに対して無力です。そして最後に全てを失います。
ジョージの若妻テレサ(フランソワーズ・ドルレアック)は危機的状況にありながら、何ら動揺していないように振舞います。そしてリチャードもジョージも手玉に取る小悪魔ぶりを見せます。
本作はマッチョもインテリも手玉に取る女を描くフェミニズム志向の映画なのか。それとも小悪魔な少女に弄ばれたいポランスキーの願望を反映させた映画なのか。どちらなのかは観る者の判断に委ねられます。
★★★☆☆(2022年11月29日(火)インターネット配信動画で鑑賞)
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