桑田佳祐のソロ活動35年記念ベストアルバム『いつも何処かで』を買いました。
CD2枚組で全35曲です。曲順は発表順になっていません。まあ桑田のライブでもプレイリストは発表順になっていないから、変なことではありません。
過去の名曲だけでなく、新曲の「平和の街」と「なぎさホテル」も収録されています。「平和の街」は軽快で陽気な人生の応援歌というテイストです。しかし、世にはびこる応援ソングと一味違う歌詞があります。「飛び抜けた才能なんて無いし 冴えない見てくれの僕 将来何をしたいかなんて 考えた事も無かった」です。応援ソングにしては後ろ向きで内省的な歌詞です。こうした桑田のプライベートな内面はソロ活動の場合に出やすいのです。
また「なぎさホテル」は切なさが漂うスローなバラードです。なぎさホテルは神奈川県逗子市にあった逗子なぎさホテルをモデルにしています。同ホテルは1988年すなわち昭和の終わりに営業終了しており、「ふたりは貝になった」のは昭和の出来事であったことになります。こうした歴史を感じさせる歌詞が書けることに、桑田の人生の年輪を感じずにはいられないのです。
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