どうも。大統領や首相を「指導者」と呼んでいいのは発展途上国だけです。成熟した市民が主権者である先進国ならば、大統領や首相は「調整役」がふさわしいからです。
それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『ゾンビの怒り』です。
殺人事件の被害者・グロリアがゾンビとなって蘇り、ふたりを殺害。従姉妹であるグロリアの死に心を閉ざしたエルヴァイアは、ヒンドゥー導師・クリシュナの信仰儀式にのめり込み…(KINENOTEより引用)。1973年製作のスペイン映画で、日本劇場未公開作品。監督はレオン・クリモフスキーで、出演はポール・ナッシー、ミルタ・ミラー、マリア・コスティ、オーロラ・ド・アルバ、ロミー、ルイス・シヘス、アントニオ・ピカ。
スペイン映画でありながら作品の舞台はイギリスであり、インドの導師もブードゥーの呪術師も出てくるというゴッタ煮感が溢れる映画です。
顔を灰色に塗っただけのゾンビ役は全て女性です。その女ゾンビがトップレスでシースルーの黒マントという格好であるのは、ラテン系サービス精神の表れでしょう。
鮮血が流れるグロ描写もありますが、それほどショッキングではありません。ハーシェル・ゴードン・ルイス監督作品レベルのグロさです。
緊迫するシーンのBGMが緩かったり、状況を長台詞で説明したりするのは、如何にもB級映画です。日本劇場未公開であるのが納得の出来なのです。
★☆☆☆☆(2022年11月12日(土)インターネット配信動画で鑑賞)
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