どうも。NHK紅白歌合戦が若い視聴者を掴もうとして韓国系グループを3組出場させますが、本当のK-POPファンは大晦日にMBC歌謡大祭典を観るはずです。
それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『地獄の謝肉祭』です。
ベトナムの戦場で人肉嗜好(カニバリズム)にとりつかれた二人の兵士が帰還した後も人間の生肉を求めて大都会をさすらう(映画.comより引用)。1981年日本公開作品。監督はアンソニー・ドーソンで、出演はジョン・サクソン、エリザベス・ターナー、ジョン・モーガン、トニー・キング、シンディ・ハミルトン、ウォーラス・ウィルキンソン。
イタリア映画であっても、舞台はアメリカです。イタリア製西部劇、すなわちマカロニ・ウエスタンと同じ作りです。
アクションもグロ描写も頑張っています。しかし、安っぽさがあることは否めません。また個人の人肉嗜好が、いつの間にか人肉食ウィルス感染に変わるストーリーは強引です。
こうしたテキトーさが顕著に表れているのはタイトルです。原題の“Cannibal Apocalypse”はベトナム戦争映画の傑作『地獄の黙示録』(原題“Apocalypse Now”)に便乗したものです。更に原題の“Cannibal”を“Carnival”と混同し、「謝肉祭」という邦題にしています。
これらを踏まえれば、帰還兵のPTSD問題で戦争批判という社会的メッセージを取り入れても、本作は所詮B級映画なのです。
★★☆☆☆(2022年10月13日(木)インターネット配信動画で鑑賞)
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