どうも。安倍晋三、ドナルド・トランプ、ウラジーミル・プーチンがそれぞれの国のトップにいた時代は、人類史上の汚点と評価されるでしょう。
それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『拷問百年史』です。
江戸時代から昭和にかけて、権力者によって行われた凄惨な拷問を描く。1975年公開のピンク映画。監督は若松孝二で、出演は中島葵、小杉じゅん、吉田純、南ゆき、野上正義。
映画を武器にして権力を撃つ若松孝二監督のピンク映画です。金と時間をかけずに作るのでセットを組めず、屋外ロケが多いです。洞窟のシーンは『続日本暴行暗黒史 暴虐魔』と同じ場所を使用しているように見えます。
責めの描写を徹底しています。そのため、ポルノ映画としての実用性は乏しい作品です。それでも反権力的アジテーションとなるナレーションを被せることによって強烈なプロパガンダ映画になります。
本作で拷問を行うのは、軍隊や警察というホモソーシャル組織でミソジニー(女性蔑視)を植え付けられた男性です。その男性たちを糾弾する若松監督はフェミニストなのです(強面な外見から、そうは見えませんが)。
★★★☆☆(2022年10月9日(日)インターネット配信動画で鑑賞)
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