【映画評】浮草物語 | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

どうも。第8波が来て重症者や死者が激増したら、脱マスクだの反ワクチンだの戯言をほざいていた連中は、どう落とし前をつけてくれるのでしょうか。

 

それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『浮草物語』です。

 

旅役者一座の座長が昔子供を産ませた女のいる田舎町へ興行に行くのだが、それで現在彼の女である一座の主演女優が嫉妬をして…(松竹映画データベースより引用)。1934年公開作品。監督は小津安二郎で、出演は坂本武、飯田蝶子、三井秀男、八雲理恵子、坪内美子。

 

小津安二郎が戦前に監督した白黒サイレント映画です。戦後(1959年)に『浮草』としてセルフリメイクしました。

 

ストーリーの下敷きになっているのは1928年製作のアメリカ映画『煩悩』だそうです。戦前の小津が外国映画に傾倒していたことが分かります。

 

そうでありながら、作品はベタベタの人情物に仕上がっています。当時の小津が得意としていた路線です。出来は悪くはないのですが、アウェイである大映で撮影し、若尾文子の魅力に狂わされたセルフリメイク版の方が面白いのです。

 

★★☆☆☆(2022年9月30日(金)インターネット配信動画で鑑賞)

 

 

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