どうも。アントニオ猪木の死去に際してクヨクヨと悲しみに暮れるのは、元気が一番の猪木イズムに反する態度ではないでしょうか。
それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『少林寺木人拳』です。
父の仇を討つために特訓を経て少林寺の数10体の木人(木製の精巧な武道人形)を相手に、秘術の限りを尽くす青年の活躍を描くカンフー映画(映画.comより引用)。1976年製作の香港映画で、1981年日本公開作品。監督はロー・ウェイとチェン・チーホワで、出演はジャッキー・チェン、ドリス・ロン、カム・カン、ジャン・ジン、ユン・ピョウ。
ジャッキー・チェンが日本でブレイクする前の主演作品です。若き日のジャッキーは後年の彼と顔つきがかなり違います。
『ドラゴン危機一発』と『ドラゴン怒りの鉄拳』というブルース・リー主演作品を監督したロー・ウェイが、本作も監督しています。これからジャッキーをブルースの後釜に座らせようとするビジネス的な意図を感じます。しかし、ジャッキーはブルースと異なるアクションのスタイルを生み出し、世界的なスター俳優になっていきます。
ジャッキーは唖者という設定なので台詞が少ないです。これはジャッキーの演技力が未熟であるがゆえの配慮なのでしょうか。そこまでして売り出したいほど、ジャッキーのアクション俳優としてのポテンシャルが高かったという解釈もできます。
タイトルにもある木人は素朴な外見でありながら、凶暴な攻撃力を有しています。その強さに木人がラスボスかと思っていたら、主人公が木人をクリアした後もストーリーが続いたのは意外なのでした。
★★★☆☆(2022年9月2日(金)インターネット配信動画で鑑賞)
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