【映画評】ジェーン・ドウの解剖 | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

どうも。中国の軍事的脅威に対抗するために必要なのは外交力であり、それは知力、胆力、経済力に基づきます。ところが知力がない(バカ)、胆力がない(小心者)、経済力がない(貧乏人)者は軍備増強だの憲法改正だのギャーギャー騒ぎます。そう騒いだところで中国には百年経っても勝てませんけどね。

 

それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『ジェーン・ドウの解剖』です。

 

バージニア州の田舎町で息子のオースティンとともに遺体安置所と火葬場を経営するベテラン検死官トミー。ある夜、保安官から入った緊急の検死依頼は、一家3人が惨殺された家屋の地下から裸で発見された身元不明女性、通称「ジェーン・ドウ」の検死だった。解剖を進めていく中で、遺体に隠されたある事実が判明し、閉ざされた遺体安置所にさまざまな怪奇現象が発生する(映画.comより引用)。2017年日本公開作品。監督はアンドレ・ウーヴレダルで、出演はエミール・ハーシュ、ブライアン・コックス、オフィリア・ラヴィボンド、マイケル・マケルハットン、オルウェン・ケリー。

 

遺体安置所という限定された空間で、ほぼ検死官親子と遺体だけという少数の登場人物によって展開されるホラー映画です。製作費が安く済みそうです。

 

身元不明女性ジェーン・ドウ(オルウェン・ケリー)の遺体が解剖されるにつれて謎が明らかになり、怪奇現象が起こります。「ジェーン・ドウ」とは身元不明女性に付けられる通称であり、書類の記入例にありがちな「日本花子」みたいなものです。

 

ジェーンの臓器の描写はリアルでグロテスクです。それに対し、怪奇現象は明瞭に見せずに恐怖感を煽るJホラー的な手法を用いています。この真逆の演出を巧みに使いこなしています。

 

この技巧性に加え、ハッピーエンドよりバッドエンドを選んだことから、本作は通好みのホラー映画なのです。

 

★★★☆☆(2022年7月13日(水)インターネット配信動画で鑑賞)

 

 

 

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