【映画評】水の中のナイフ | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

どうも。TikTokはダンス動画専門のSNSなのかと思うほど、ダンス動画の多さにウンザリしているアラフィフのおっさんです。

 

それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『水の中のナイフ』です。

 

週末を湖畔で過ごす夫婦がヒッチハイク中の青年を拾ったことによって生じる三角関係を描く。1965年日本公開作品。監督はロマン・ポランスキーで、出演はレオン・ニェムチック、ヨランダ・ウメッカ、ジグムント・マラノウッツ。

 

ロマン・ポランスキー監督の長編デビュー作であるポーランド映画です。本作で高い国際的評価を得たポランスキーはポーランドを出てイギリスに渡り、更にアメリカに渡ってハリウッドで活躍しました。

 

公開当時のポーランドは共産党独裁体制であり、いわゆる「東側」の国です。本作は「東側」の映画にありがちな寒々としてドライな作風です。フランスのヌーヴェル・ヴァーグ的な作風でもあります。

 

主な登場人物は3人であり、彼らの心理を掘り下げる会話劇が中心です。この種の映画は体力に余裕が無いと睡魔に襲われてしまいます。

 

それでも頑張って観れば、ポランスキーが後に監督した『ローズマリーの赤ちゃん』も『チャイナタウン』も登場人物は少なめで、各人の心理描写を中心とする作品なので、ポランスキーは初心を忘れずに売れたと気付くのです。

 

★★☆☆☆(2022年7月6日(水)インターネット配信動画で鑑賞)

 

 

 

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