どうも。コロナ第7波に襲われているにもかかわらず、行動制限しない日本政府は、ちょっと何言ってるのか分かりません。過去2年間何が起こり、それにどう対処したのかについての学習能力が皆無なのでしょうか。
それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『アパートメント:143』です。
妻を亡くしたアラン・ホワイトは、2人の子どもとともに新しいアパートに移り住む。しかし、不可解な現象が発生するようになり、子どもの身を案じたアランは超心理学科学者に調査を依頼。科学者チームが最新機器で原因解明に取り組むなか、娘ケイトリンに異変が起こる(映画.comより引用)。2012年日本公開作品。監督はカルロス・トレンスで、出演はカイ・レノックス、ジーア・マンテーニャ、マイケル・オキーフ、フィオナ・グラスコット、リック・ゴンザレス、フランセスク・ガリード、ダミアン・ロマン。
スペイン製のフェイク・ドキュメンタリー(モキュメンタリー)調のホラー映画です。スペイン製でありながら英語圏であるアメリカ向けに作られており、劇中の台詞が英語です。
様々なカメラで記録した怪奇現象の映像による構成は『パラノーマル・アクティビティ』に酷似しています。同作の公開年が2009年で先行していますから、本作のパクリ疑惑が濃厚です。
そうは言っても、フェイク・ドキュメンタリー調のホラー映画には『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』という先駆者があり、もっと遡れば『食人族』もそうです。だから本作のパクリ論争は、あまり意味がありません(『食人族』以後のフェイク・ドキュメンタリー作品が全て同作のパクリになってしまうからです)。
むしろ本作は怪奇現象の原因を安易なオカルトに求めず、一応科学的な説明に寄せていることや、怪奇現象の見せ方を地味にせず、派手にしていることによって『パラノーマル・アクティビティ』と差別化を図っているかのようです。そうしても同作のパクリという先入観を拭えないので、惜しい作品なのです。
★★☆☆☆(2022年7月4日(月)インターネット配信動画で鑑賞)
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